アプト窯らしい黄釉が素敵なお品です。
1870-20世紀初期のドラクロワ窯のもので、アプトの窯の中でも最期の方のお品になります。
そのあとアプトの窯は閉鎖されてしまいます。
アプトの伝統を残そうと若い職人さんたちが頑張って、アプト陶器をづくりを再開したのは20世紀後半の事です。
アプトの中でもきれいに仕上がっているプレートだと思います。
大変保存状態の良いお品です。
アプト黄釉と緑釉の自然な色合いが素敵です。
釉薬の乗っていない部分や
葡萄の実に釉薬の剥がれのみられる部分など。
葉っぱの隅に小さな釉薬の削げ、小さな素地や釉薬のムラ。
蔦のレリーフが美しいですね♪
はみでたお色も素敵に見えます。
全体に細かな貫入と、下の方に素地ムラ。
表面はツヤツヤです。
キズはほとんど見られません。
釉薬のムラが少し見られます。
色飛びなど。
裏側には壁掛け用の穴が2か所。
裏に釉薬のムラ。
製造過程でできる素地ムラや釉薬のムラなど。
裏の色ムラ。
表側に戻って、
角度により玉虫色に輝いて見える箇所があります。
とてもきれいに仕上がっているアプトのバルボティーヌ皿です。
アプトのガイド本に、
オレンジバージョンのお皿が載っています。
アプト窯の宣伝と、右の四角いスペースにはカレンダーが付いていたようです。
工業用製品として力を入れようとしていたのかな、ともわせる一面です。
19世紀終わり、電車などの交通機関の発達により、南仏でも北の器が簡単に手に入るようになります。
北の方から送られてくる洗練された綺麗な作りの陶器たちに人気が集まり、南仏陶器のような田舎っぽい当時の時代遅れな陶器は人気がなくなります。
それでも19世紀の終わりに残っていたアプトの窯たちでは、サルグミンヌやリュネビル、ジアンなどといった大きな工業用陶器の窯に追い着いていこうと、製造方法を真似してみたりしたようですが、アプトのような小さ窯には技術もなく、製造法も材料も分からないまま、20世紀の初めにはアプトにあったすべての窯は需要がなくなり閉鎖に追いやられます。
今回ご紹介しているバルボティーヌの黄釉のお皿はまさにそのアプト最期のお品となり、大変貴重なものです。
大切にしてくださる方へ。。。
☆☆☆
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グルニエイデコのオンラインショップ
オーナー☆イデコ(*^^*)