2017年12月30日土曜日

南仏陶器 APT プロヴァンス伝統アプト窯 現代陶芸家さんたち♪

今回は商品の紹介ではありませんが、現代陶芸家さんのご紹介です。

まずは南仏陶器アプト窯の事。


http://www.apt-faience-luberon.fr/atelier-faience-apt.php

と言ってもフランス語だけですので少しだけ。。。

ルイ14世が戦争に必要な金、銀、鉄、ピューター製の食器の製造を禁止した事から、陶器製の食器の生産がフランスでも盛んになりました。
カストレで窯を始めたアプトの窯も18世紀に既に細かな装飾の陶器や、南仏の土や顔料を使ったプロヴァンスの伝統的な陶器作りが始まりました。

こちらは、アプト現代陶芸作家のクリスティーヌ・ジョヴァルさんの作品です。

様々で自然な色が混ざり合った素地に、細かな飾りを後から付けて仕上げます。
フランスの多くの窯が影響を受けたのと同じく、アプトでもイギリスのウェッジウッドのジャスパーウェアがモデルになっています。


こちらもクリスティーヌ・ジョヴァルさんの作品。
美しいピシェたち。

アンティーク好きな方は、新品お好きかどうか分かりませんが、新品をアンティークと間違えて購入してしまわないように、とも思ってご紹介させていただいています。

と、同時にアプトの伝統を引き継いで、こうして独特で美しい、また手の込んだ陶器作りをしてくださっているクリスティーヌさんのような方はご紹介させていただきたいと思い、こちらに載せております。

Facebookからお声をおかけしたら快くOKのお返事がありましたので良かったです♪(*^^*)
http://www.apt-faience-luberon.fr/atelier-faience-apt.php
↑こちらのページの左側に、クリスティーヌさんの製作の様子が映っています。
どんな風に作るのかも興味深いですし、貴重なビデオだと思います。

 20世紀初めには廃れてしまったアプトの窯たち。
20世紀後半に入り、現代作家さんたちがプロヴァンス陶器アプトの伝統を守ってくれています。

アンティークの話変わりますが、ギャルリーイデコで取り扱ってきたアプト窯のお品はこんなものがありました。




まだグルニエイデコで販売中のものもありますので、チェックしてみてくださいね♪
http://ideco.ocnk.net/product-list?keyword=%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%88&x=0&y=0

 








白いものは珍しかったのですが、バルボティーヌを模して窯の経営を維持しようとした、ドラクロワ最後の方の商品だったのではないかと思います。






アプトの特徴のある黄釉や単色のものが好きなので、なかなかマーブル柄のような上級なものは選べないのですが、伝統を守り続けてくれている作家さんたち本当にありがたいと思います。


また話はそれますが、一時期Wikipediaのアプト窯のページでグルニエイデコのブログの写真が第三者によって勝手に使われる事件もありました。
事件て、大げさな。。。(^^;)



中央のものは本当に古いものですが、両サイドの写真は私のブログから勝手に取られたものです。
しかもラヴィエの事がオーバル型のプレートだなんて書いてあります。
実際の大きさも知らない方が勝手に載せたんですね。
というか、Wikiは誰でも訂正や記載ができるようですので、うのみにして信じることのありませんように💕

さすがにびっくりして写真の削除願を出しました。
 すぐに削除されて良かったな~と思いますが、インターネットってこういう事が怖いな、と思うところです。苦笑

クリスティーヌ・ジョヴァルさんのほかにもアプトの伝統的技法での陶器作りをしている作家さんは何人かいらっしゃるようです。
ですが、今回はクリスティーヌさんと接する機会がありましたので、器用させて頂いております。

一度会いに行かなければ。



 ほほ~
っと思われる部分がありましたら嬉しいです♪


 オーナー☆イデコ

2017年12月13日水曜日

L'Avent avant NOEL展無事終了いたしました♪(*^^*)

ギャルリーでのご報告が遅くなってしまいました。m(__)m

会期中には沢山のいろんな方に来ていただき、ボーっとする時間なく過ごさせていただきました。
皆さまには本当にお世話になり、感謝しております♡



様子は新しくなったグルニエイデコのブログの方でご紹介しております♪
https://grenierideco.blogspot.fr/2017/12/lavent-avant-noel.html


相方エリックペートルの写真とアンティークの額もいただいていただき、本当にありがとうございました。(*^^*)



18世紀のお皿についてはオンラインのおかげもあり、1枚を残すのみとなりました。
ただ、来年こんな事ができるとは思えませんので、オンラインでぼちぼち販売するか、展示会をやるなら2年後になってしまうだろうと思います。

とか言って来年開催したらすみません。
是非いらしてくださいね♪

それもこれも仕入れの状況によりです。



クリスマス当たりまでユルユル休ませていただきますが、その後は来年の更新に向けて頑張ります❣

ギャルリーイデコの分は別のサイトを設けたい気持ちはあるのですが、経費がかさむのといろいろ手を出すと何かが中途半端になってしまいそうで、このままグルニエイデコの方で販売させていただきます。

年明けもギャルリーイデコ用の商品選んであります♪

お楽しみに♡

オーナー☆イデコ(*^^*)

2017年11月14日火曜日

ポントシューはじめ 18世紀のアイボリー色のお花レリーフのプレートたち 11/25からの展示です♪

 初めに、

展示会では25日と26日のみ18世紀の陶器たちの展示をします。
18世紀のものは大変高価で、19世紀のものとは大幅にお値段も違います。
当日展示会で、お皿を持ち歩くのはご遠慮くださいませ。
破損させてしまった場合には、お買い上げ、いただきますので、申し訳ありませんが、よろしく、お願い、いたします。m(__)m

ご購入されたい場合は、イデコかエリックかお手伝いに来てくれるまこと(女性)さんに言っていただければ、ポストイットを付けて確保しておきますので、ギャラリー内をゆっくりご覧になってください。



では本題に♪

18世紀のお花のレリーフのお皿たちには刻印がありません。
そして、いろんな窯のものがあるはずなのに、フランス人でさえ皆がポントシューだと言い張ります。

今回はオタクなイデコが自分なりに特徴を解説してみます。


今回お持ちするお皿たち。
ユラユラしたリムがなんともみんな個性的で、主張してきます。


似ているけど、違う窯なの❣って。(笑)



これなどは、フランスではなくベルギーかルクセンブルグなどの窯なのではないだろうかと勝手に思っています。
仕入れた先もベルギーからだったり、セットフォンテーヌ窯だとも言われたことがあるからなんですが、
はっきりした事は不明です。すみません。

BOCHかセットフォンテーヌなのかなぁ???
リムや後ろを見ていただくと分かると思いますが、フランスの1770-1788年の間に作られたお皿に比べてラインがはっきりしています。
きっちりした作りができる北の方の方なのでは?と思いました。
フランス人のような大雑把な作りとは違い。

ところで上のものはリムや裏に黒ずみが見られます。

下のものはラインなどがあります。
上と下と合計2枚あります。




ツヤツヤです。


こちらもいつも悩むのですが、ポントシューかサンクレモン窯のプレートたち。



1枚には大きなダメージが見られます。
金継など修理してくださる方へ。
これも日本まで無事に到着しますように。。。👐

上のものと下の写真のものは同じだと思うのですが、よく見ると少し違うレリーフのような。。。

ポントシューとやはり言われたものです。

 2枚目にはカケが見られます。



こちらは、リュネビル窯ではないだろうかと思うプレートです。
リュネビルとランベルヴィレーと近い事もあり、どこか似ている気がします。
リュネビルかランベルヴィレーのいずれかになるのでしょうか。



このお花のレリーフも可愛いですね。




そして大き目のプレート。


ラインがいくつか見られるのですが、比較的サイズが大き目で珍しい、
18世紀のリュネビル窯のプレートになるのでしょうか。



このぽってりしたお花の柄がガイド本で見たリュネビルのレリーフに似ています。



そして珍しい、
まあ全部珍しいのですが、

ひし形に近いような、小さめのお皿になります。

今回1枚だけでご紹介できます。


ポントシューかな?
と思うのですが、どうでしょう。

ふた付きのデザートカップのレリーフにそっくりな気がするのですが。。。
ソー窯かなとも思ったのですが、ガイド本のもののレリーフとまた少し違うような気がします。



この素感は実際に見ていただきたい。

美しいプレートです。


このひし形のレリーフ皿は、上の写真でいうと右側を左側のレリーフの柄が違うんです。
おそらく上と下でレリーフを変えて作られたのでしょう。
手前に来る面と奥にの面があるという事なのでしょうね。



お気に入りはありましたでしょうか?




☆☆☆


- L'Avent・・・ avant NOEL -

アドヴェント クリスマスを待ちながら・・・



☆  

2017/11/23-26
場所:東京根津 喫茶・ギャラリー りんごや 

☆ 


☆ 展示内容 ☆

<パート1>11/23・24
ヤドリギ特集♪ &ナポレオン3世の額とアブストラクト写真

<パート2>11/25・26
ポントシューなどの18世紀陶器 & ナポレオン3世の額とアブストラクト写真

<パート3>11/26 夜8時 ~11/27 朝10:00まで
グルニエイデコ オンラインショップ用商品のUP ヤドリギと18世紀の両方
http://ideco.ocnk.net/




2017年11月13日月曜日

18世紀 Rambervillers ランベルヴィレー窯 アイボリー色の食器たち 25日からの展示です。

リュネビルやサンクレモンと言った町から遠くない場所にランベルヴィレーという町があります。

ランベルヴィレー窯の食器たちが作られていた場所で、1730年代から存在していた窯で、1866年に閉鎖されたようです。

19世紀半ばに作られていたのがこちらのお皿。

こちらも25日からの展示となります。



後ろに脚みたいな部分が付いてくっきりしていますね。
19世紀らしく技術が進んでいるのが分かります。

 そして、ここからご紹介するのが18世紀のランベルヴィレー窯のお品たち。
と言っても2点だけです。


耳付きブイヨンボウル。

 このお花のレリーフと仕切りがランベルヴィレーらしいところなのではないかと思います。

お花のレリーフだけでは区別がつかない場合が多いのですが、仕切りがあって、そういえばお花の形もなんだか丸みを帯びている、と気が付くようになりました。



形あるものはお皿に比べて数が大変少ないのです。
内側に貫通したヒビが2か所見えていますでしょうか。
金継などして修理してくださる方へ♪
どうぞ割れずに届いてくれますように。。。👐

耳のレリーフも可愛いですね、お花付いています♪


状態のアップ


底に見られるヒビも裏に貫通しています。



 ガイド本から。
18世紀のランベルヴィレー窯のお皿というと、柄が付いているものが有名で、このようにお花とか、中国人の姿が描かれたものが作られていたようです。
そして、下のような柄の無いもの。

当時は柄のあるものの方が価値があり、今でもフランスでは柄のあるものが貴重がられます。
でも、柄ない方が美しいと思う私たちにとっては、手に入れられるチャンスが増え好都合ですね。(笑)


やっぱりこちらの方が素敵❣



古いものですので、素地や釉薬にムラが見られるのは普通なんですが、フランス革命前のものと考えるとかなり状態がよろしいのではないでしょうか。


 カケは1か所見られます。
表面には製造時にできた貫通していない亀裂なども。



ランベルヴィレーのレリーフはなんとなく分かるようになりましたね❣



いずれも貴重ですが、とっても素敵なお品たちです♪




☆☆☆


- L'Avent・・・ avant NOEL -

アドヴェント クリスマスを待ちながら・・・



☆  

2017/11/23-26
場所:東京根津 喫茶・ギャラリー りんごや 

☆ 


Merci 💕