2020年9月22日火曜日

CREAMWARE クリームウェア ポット 18世紀 イギリス

優しいアイボリー色が素敵なクリームウェアのポットのご紹介です。

蓋のお花の装飾、本体の取っ手のうねったフォルム、詳細が繊細で美しいポットです。

 


おそらく1770年頃のイギリスリーズ窯のものになると思います。

これだけではないのですが、イギリスの窯のクリームウェアをポントシュート紹介しているフランス人業者さんがいますので、日本の特に業者様はご注意を。
フランスにもこの手のポットは存在しますので、間違えるフランス人業者さんもいると思います。
でも、イギリスアンティークの白いストーンウェア(質感が全然違います)でも、ポントシューと言っているフランス人業者さんもいます。
個人的にがっかりな出来事ですが、それを鵜呑みにしてしまう日本の業者さまがいるとして、それをご購入されるお客様がいるとしたら、後悔されることがないだろうか、と思うわけです。

でも、私も間違えます。
ですが、なるべくポントシューが流行りみたいになりませんように、18世紀の食器は日常使いできるものではありませんので、本当に大切に使ってくださる方に、割れても捨てないでくださる方にもらっていただける事を願うばかりです。

ということでちょっとお話させていただきましたm(_ _)m
よろしくお願いいたします🙏




それで、今回はイギリスのおそらくリーズ窯のコーヒーまたはティーポットのご紹介です。

下の方に資料もありますので、ご覧くださいね🙏

業者さまも多くご覧になっていらっしゃると思います。
どうぞご参考にされてください。
でも転写は禁止です😅



取っ手の根本はお花が付いている場合もありますが、今回は葉っぱのような?レリーフです。





サイドにはアクセントでサークル状にライン装飾が入っています。




注ぎ口先端にカケがあります。




ですが、アンティークとして大変保存状態が良い方だと思います。

250年も前のものですからね。





足裏。



蓋。

このお花がリーズ窯の特徴とも言えると思います。




お花のフチにチップ。



お花の茎の下の方にカケ。



素地に混入物か出来てしまったムラ。




本体のフチも綺麗。



内側も綺麗。




使用された形跡が見られるのはちょっとシミっぽくなっている箇所から。




そして、注ぎ口先端にチップ。

多くのアンティークポットに見られるダメージといえばダメージですが、金継ぎまたはお直しに出していただくか、イギリスならばメタル製の先端を付けたりしていた事でしょう。

実用には向きませんので、コレクションとして大切にしてくださる方へ。
たま〜に使ってみる程度なら大丈夫だと思いますが、熱々の熱湯をいきなり入れたりしないでくださいね♪

流行りではなく、アンティーク陶器に尊敬の意を持ってくださる方にもらっていただけますように🙏




注ぎ口の続きです。



注ぎ口詳細。



注ぎ口詳細。



側面に製造時のムラかスレが片方の面に見られます。





持ち手の根本がしっかりくっついているところも嬉しいところです♪



製造時に出来てしまった削れのようです。
上から釉薬がかかっています。

この当時は透明な釉薬がガラスのような輝きをもたせる為、結構な含有量の鉛が使われていました。
特に液体だとこの鉛が溶け出して、日常的に使用していると中毒など起こす方がでてくるから、日常使いできない訳のようです。




綺麗な取っ手ですね♪





植物でしょうか。

詳細にまで気配りがしてあって、素敵です♪




脚。




脚裏。

キズなどが見られます。






美しいお姿です。




いくつか資料を載せておきます。
上の写真はクリームウェアばかりを紹介しているガイド本。
ドイツ語ですがかなり信憑性あります。

リーズ窯?と言っています。
かなりそっくりな形ですよね。

クリームウェア(アイボリー〜クリーム色の食器)は、他のヨーロッパの窯で生産されていましたから、刻印がないと判断が難しいところではあります。



こちらはイギリスリーズ窯の本から。

注ぎ口は違う形ですが、やはりフォルムが一緒。




こちらもリーズ窯の本から。

ということで、今回ご紹介しているポットもポントシューではなく、イギリスのクリームウェアではないかと思います。


素敵でしょ???


☆☆☆


以上のイギリスアンティークのクリームウェアティーポットはまもなくグルニエイデコのオンラインショップでお目にかかれます。


グルニエイデコのオンラインショップ

CREAMWARE クリームウェア

オーナー☆イデコ