お花の細かな描写が素敵なお品です。
それぞれの面に違うお花が絵付けされています。
こちらの面は薔薇のようですね。
サイドにも投げられた小花の絵付け。
投げられたっていうと変な感じですけど、専門家の方たちが使うのが放り投げられたお花の絵付け、って言葉をよく使っているので、捨てるとかではなく、落ちた様子のお花が美しいという侘び寂びな感じなのかなと思っています。
落ちた姿も美しいお花。
また今回は違いますが「枯れた」という言い方もよく聞きます。
18世紀の絵付師さんの風情があったのですね。
こちらの面はチューリップがメインのようですね。
やはりサイドに投げられたお花。
上から見ると、このフォルムはムスティエと同じです。
でもソー窯のものだと聞いています。
鑑定士の方がそういうのですから、ソー窯なのかもしれません。
でもこの耳と蓋の取っ手の形がとてもムスティエ。笑
18世紀のものですので、実用には向きません。
コレクション用に大切にしてくださる方へ。
内側にY時の字の他院が見えています。
アップで見るとこのように。
釉薬のムラなども見えています。
ただ、艶がいいですよね。
裏側。
Y時のラインは貫通しています。
グラつきなどはなく安定しています。
お受け取り後、保管が心配な方は金継ぎまたは、実用に使わないのであれば、陶器用の瞬間接着剤で補強されるといいかも知れません。
持ち手の様子です。
小さなお花。
このグラデーションがまたいいですね♪
フチにスレや釉薬の削げなど。
持ち手の裏の見えないようなところにも、製造時のムラを隠すようにペイントされていますね。
反対側の持ち手裏。
柄の詳細です。
このお花が以前にご紹介したムスティエのアトリエフェラの画風に似ています。
蓋のてっぺんの図柄はちょっとお花とは違うタッチですね。
持ち手が撮れたような形跡はありませんが、釉薬が剥がれてペイントし直したのか、それともこれでもともとの姿なのかは不明です。
黄色いラインとなるとまた、ヴァラージュ窯かも。。。?
とも思わせます。
蓋の内側。
チップや釉薬の削げ。
釉薬のムラ。
ちょっと葉っぱの破片でしょうか。
葉っぱですね。
フチにスレや釉薬の削げ、キズなどが見られます。
アップです。
使われてきたのでしょうね、長いこと。
どんな方に?
これだけ綺麗な絵付けなら傍においておきたくなりますよね♪
フチのスレ。
大きめのラインは見られるにしても、ここまで残っていてくれてありがとう、ですね。
多色使いがまた可愛い絵付けです。
薔薇には棘まで描いてあります。
これだけのお色が18世紀ですでに表せたなんて、フランスもマニュファクチュールと呼ばれる国営の窯はやはり違いますね。
素敵ですねーーー♪
実用向きませんが、スープスプーンを入れてみました。
雰囲気や大きさがちょっと分かりやすいでしょうか。
18世紀後半のまだ限られた人しか使えなかった陶器です。
大切にしてくださる方へ。。。🙏
☆☆☆
以上のお品ものはまもなくグルニエイデコのオンラインショップでご覧いただけます。
ギャルリーイデコ
オーナー☆イデコ