なんて言ってももう21世紀なんですものね。
びっくりです。
フランスでも規制が解除されはじめ、蚤の市もボチボチ始まっています。
そんな先日の蚤の市で見つけた大変珍しいアプトのプレートをご紹介します。
少し大きめで、フルーツを乗せてコンポティエがわりに、大皿として取り分け用お惣菜など、使えるお皿です。
19世紀のアプト窯で活躍していたベルナール家の窯は1751年から続いていた窯でしたが、フランスの工業が進むにつれ、19世紀終わりから衰退し、アプトに150も有った古い他の窯と共に閉鎖されていきました。
ベルナール家の窯も一度閉鎖されますが、20世紀の中頃に御子孫の方が復活させます。
第二次世界大戦の後で、経営は大変だったようです。
20世期後半にどうにか経営がうまく行ったようですが、2000年にまた突然窯を閉じることになります。
そんな短い期間に作られた、記録に残るであろう、珍しいアプトのお品になります。
パッと見、もうアプトだと思いました。
でも、こんなレリーフが素敵なのは見たことがありません。
19世紀の繁盛していた時期のものとは少し感じが違います。
レリーフが可愛く上品な感じです。
貫入やシミは見られます。
シミは特に写真右側の方に見られます。
左側は比較的シミが少ないです。
それで、ブロカンターの方は19世紀のベルナール窯のものよ、って言うのですが、「違うでしょ」とも言えないので、そうですかって聞いて何も言わずに購入しました。
イデコも大人だわ〜。
フランス人ブロカンターには詳しいわねって、よく言われます。爆
いずれにしても美しいアプトの黄釉で、レリーフもポントシューみたいで好きな感じでしたので、購入しました。
このシミですね。
なぜかしら、気にならないのはイデコだけでしょうか。
逆にこの貫入にしみた姿が、素敵な雰囲気になっていると思います。
長いことフルーツを放置したに違いない。
桃とか、シミになりそうな物を。笑
細かく貫入が入っていて、とても素敵なお顔です。
釉薬に少しムラなど。
お花のレリーフが可愛いですね。
リムにもアクセントにレリーフが入っています。
この裏を見たときに分かるんです。
上の方に手書きでフォーコンて書いてあります。
下の刻印はアトリエベルナールとなっていて、ベルナール家の工房となる訳ですが、フォーコンは奥様側のご家族の名前で、奥様側の御子孫が継いでいたのでしょう。
戦後には18、19世紀の伝統的な陶器づくりを再開し、1960-1970年頃になるとかなりコンテンポラリー調のものも作っていたようです。
裏の釉薬のムラ。
大したこと、ないですよね♪
裏にもシミ、見られます。
素地はテラコッタ色です。
南仏の赤土をしようしているのでしょう。
黄釉は、南仏の自然な顔料からと言うよりは人工の釉薬を使っているのでしょうか。
綺麗な淡めの黄色です。
お花のレリーフなんて、ポントシューが基になっているのかなぁ?と思うと更に愛着が湧きます。。。
戦後に、伝統的な陶器作りをしようと決めた事もすごいな、と思います。
今では、とっても素敵なものに見えますが、当時としたら時代遅れ的な感覚は有ったのではないでしょうか。
その証拠に経営が厳しかった事が挙げられると思います。
アプトがサルグミンヌのような白くて綺麗な柄のプリント陶器を作っていたら、ガッカリですものね。
南仏の窯は南仏らしく有って欲しい。
伝統を守ってくれて、良かったと思います。
今では、新しい世代の方たちが引き続きアプト窯の伝統的な陶器作りを続けています。
横から見たところ。
ちょっと深さが有って、素敵ですね。
表面はツヤツヤ。
綺麗です。
南仏の優しい季節の太陽の色。
南仏の素材で、南仏のお色。
自然が似合います。
ツヤツヤ
ツヤツヤ
表情に優しさが溢れています。
以上のお品ものはもうすぐグルニエイデコ のオンラインショップでご紹介いたします。
詳細はUP後のオンラインショップをご覧ください♪
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それではお楽しみに!
オーナー☆イデコ
ギャルリーイデコ☆南仏陶器