今回はガスパール・ロベール窯のお皿をご紹介します。
マルセイユ陶器としては珍しく、可愛い絵付けが特徴的です。
ブルーと金彩のラインでかっ込まれたリム。
ガスパールロベールらしいリムの形です。
ぱっと見、現代でもありそうな可愛いデザインだから驚きです。
ラインは1本のシンプルなラインではなく、点々描かれていたり、湾曲の羅列になっていたり、高度な絵付け技術が必要です。
お花の金彩が繊細で、細い筆を使って集中して絵付けされたのだろうなぁと感心します。
フチにチップと釉薬の削げ。
フチにチップ2か所。
チップは合計3か所と釉薬の削げが1か所です。
表面ツヤツヤで、カトラリーキズもほぼありません。
ガスパールの食器たちは、フランス革命前のプロヴァンス伯、後のルイ18世の為に作られていました。
南仏でも王室や教会の調度品は沢山壊されていますので、こんなに綺麗な状態で残っているのは嬉しいところです。
こんなにきれい、という事は使われなかった事が考えられます。
またチップがある箇所は、壁掛け用のフックが装着されていたのかなと思います。
裏には窯キズ、
白釉の下には南仏の土らしく温かみのある土が顔をのぞかせています。
緑色の点。
意外とこういうのが見分けるためのサインだったりして、と思っています。
それにしてもビミョーですね。(笑)
カケ部分を横から見たところ。
とっても現代的に見える綺麗なお皿も横から見たら歪みがあって、やっぱり人間的でした。
伯爵、後の王様の許可を取得して作られていたわけですから、綺麗な作りで当然なのでしょうね。
南仏の無骨な感じは全くありません。
さすがマルセイユ。
今まで高価で手が付けられませんでしたが、こちらは19世紀のお皿並みのお値段でお譲りできます。
仕入れ値がお安かったので♪
マルセイユ陶器をこのお値段で、という事は滅多にないですから、お見逃しなく!!!
マルセイユ在住のコレクショナーさんたち、またはプロヴァンスも含めマルセイユ陶器を集めていらっしゃる方は多く、高値で取引されています。
それはまた次のブログでお話ししますね。
そこでどうして保存されて来たのか。
とっても興味があります。
☆☆☆
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