2025年9月1日月曜日

18世紀白いファイアンスブルーカマイユ絵付けプレートとフォルジュレゾーファイアンスフィーヌのピシェ

 次回グルニエイデコのオンラインショップでご紹介予定のファイアンスたちです。

ピシェ2点とプレート3点

まずはファイアンスフィーヌのお品から。
イギリスのクリームウェアの雰囲気がある、フランス1800年頃のフォルジュレゾー窯のお品です。
イギリスの雰囲気があるのは、元イギリスの政治家であったクリストフポッターがフランスに移住して、イギリス風の技術を伝授したからでしょう。

フォルジュレゾー、シャンティイ、クレイユやモントロー、ショワジーなどにイギリスのクリームウェアの雰囲気、フランスのファイアンスフィーヌに貢献された人物です。

大きなダメージがあります。
この状態で気に入ってくださる方へ。

クリストフポッターといえば、オクトゴナル、ドデカゴンのフォルムやグリザイユプリントなどクールで洗練されたファイアンスフィーヌを生産されていました。
シャンティイ、クレイユ、モントロー、ショワジー、ジアンまで、同じようなスタイルが見つかるのは技術伝授者が同じ人だったからだというのがよく分かります。

ただ、このピシェ(正確にはエギュイエール)は、このフォルジュレゾー窯でしか見たことがありません。
イギリスから来たフォルジュレゾー窯の職人WOODによるものです。

こんなイギリススタイルの成功を見て、ボルドー窯のダヴィッドジョンストンもフランスで窯を開こうと思ったのかな、とか想像が広がります。

こちらは、テラコッタに白い釉薬、そしてブランディーユ(お花のついた小枝)柄が絵付けされたピシェです。
伝統的なムスティエの形です。

プレートでも絵付けは難しいだろうなと思いますが、このように起伏のある形状のピシェに絵付けするのも技術が必要だったことでしょう。

ムスティエでも、ナイーヴな絵付けもありますが、こちらのピシェは、またこの後でご紹介するプレートたちも、技術の高い絵付けです。

縁に釉薬の削げなどありますが、18世紀のおのとして大変状態がよろしいです。



そして、やはりテラコッタに白釉、ブルーカマイユの絵付けが素敵なプレート3点ご用意しています。

ご覧いただきたいのが絵付けの細かさです。

小さなお花のモチーフと、虫が描かれていますよ。


中央のお花がスズランのように見えますが、可愛いですね♪
その周りは、虫が飛んでいます。

こちらのブルーカマイユの絵付けも素敵です。
やはり絵付け技術がよろしいです。

ムスティエか南西のミディ地方のプレートです。

こちらも同じく。
2枚ご用意しています。




以上気になるお品ものはありましたでしょうか♪
詳細はUP後のオンラインショップでご覧ください。


引き続き。。。

今のところ、フランスから発送して2週間で到着しておりますが、

商品が到着するまでに1ヶ月、またはそれ以上かかってしまう場合も出てきてしまうかもしれません。
お急ぎの方はパスされてください🙏

それでも構わないとおっしゃっていただける方に、お買い上げいただければと思います。

m(_ _)m

よろしくお願いいたします😊

どうぞお楽しみに❣


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いろいろアナログに戻り、手作業が増えますので、なにかとお時間頂いてしまうと思います。
更新直後は特に店長も苦手な数字との戦いでパニクっていますので、お時間いただきます。

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いずれかの方法でご連絡ください。

最後に、日本以外のお客様用にグローバルサイトやっています。
ETSYで販売しています。(基本、更新後に残ったものと、日本では人気のないものを販売しています。)
もし海外で売れてしまった場合には、販売できないものが出てくると思います。
すぐに在庫の変更をするように心がけますが、外出などで遅くなってしまう場合も出てくると思います🙇‍♀️


店長イデコ🤗

グルニエイデコのオンラインショップ









2025年7月8日火曜日

幻の窯ブザンソンのALLIOUDとMIGETTE

ブザンソン窯はドゥー県にあった窯です。

ロレーヌ地方よりも地図で言えば下の方にあたります。

久々にいろいろな事が繋がってきて、解明して面白かったです。

幻の窯なので、見つかった時に仕入れておかないと、2度と会えないです。

以前にご紹介した星のようなフォルムのお皿、また仕入れたいな、自分でもほしいなと思っても、2度と出会えていません。

https://antiquegalerieideco.blogspot.com/2018/01/allioud-besancon-19.html 


1枚だけデュルフィ窯のオーバル皿が入っていますが、それ以外はフランシュ・コンテ地方のお皿です。


2枚のオクトゴナルデザート皿は、ブザンソンの窯のALLLIOUDというファクトリーで作られたものです。
はい、エトワール形のお皿のときにも言っていましたが、不器用な作りです。
でもそれが可愛い。

一応リムにパール装飾が施されていますが、潰れていて殆どはっきり見えませんw


2枚同じタイプがあります。
この2枚は、テラコッタ素地に白い釉薬がぽってりかかっています。
下地の赤土が透けて温かみのある白です。


大きさはこのような感じです。
クレイユエモントローのフローラシリーズ、ミュゲは一般的なデザート皿のサイズでしたから、少し小さめでしょうか。

1823−1845年の間にしか存在しなかった窯のようです。
(裏に貼ってあったシールに書いてありました)
小さな窯だったのではないでしょうか。
当時のクレイユエモントローやボルドー窯の技術や生産数には到底追いつく事はできなかったでしょう。
それにしても23年間続いたものすごい事だとも思います。

そして次にご紹介するのは、ドゥー県の窯MIGETTE。
これも大変珍しいもので、刻印の入ったMUGETTEのお品は初めて見ました。

リムにはパール装飾はなくキリッとかっこいい感じです。
MIGETTE窯は18世紀終わり頃からドーブ県にあったMIGETTE修道院での陶器作りが始まりで、ファイアンスフィーヌの窯らしく19世紀初期までは続いていたようです。
フランス革命後修道院が国に没収されると、陶器の生産も難しくなり、その後はナンス・ス・サンタンヌ窯が引き継ぎます。
その後まで言うと、MIGETTE → Nans sous Sainte Anne → SALINSと続きます。
間違えていたらすみません。
私のフランス語力ですので、間違えているかもしれません。


それで、このMIGETTE窯は、18世紀終わりのイギリスのクリームウェアに近づけようとしていたのか、白いカオリンの素地に透明釉薬、この透明釉薬に緑がかった顔料が含まれていたのではないかと思います。
少しクリーム色っぽく見せるためではないかと思いますが。

これが19世紀のクレイユエモントローなどの窯になるともっと白く見せたい、ということで青っぽい顔料が透明釉薬に含まれるようになったのではないでしょうか。
すべて個人的な憶測です。

MIGETTEの刻印が入ったこのお皿、大変貴重です。
フランスでもいろいろな方がいらしゃって、研究している専門家の方、コレクターの方、アソシエーションの方、実際見てしまったことあるのですが、まるで自分が見つけたことのように発表されていたりするので、裏の写真は載せませんw


こちらはALLIOUDの方ですが、お花の絵付けまであったんですね。

やはりテラコッタに白釉でファイアンスフィーヌではなくファイアンスの域です。
これも2度と出会えないであろうお品です。

そして、最後に、

いちごの白いバルボティーヌプレート。
なんだか、美しいですよね。

SALINS窯のものですので20世紀入ってからのものだと思いますが、さすがMIGETTE、NANSときてサラン窯もセンスが良い理由が分かります。
20世紀後半のサラン窯はキッチュでカラフルなイメージがありますが、20世紀初期くらいだと美しいラインの食器も生産していた理由が分かりました。
由緒あるからなんですね。

なかなか奥深いフランシュ・コンテ地方の窯でした。

以上は全てグルニエイデコのオンラインショップで販売予定です。

更新日まで少々お待ち下さい♪

グルニエイデコのオンラインショップ





2025年7月2日水曜日

ポントシューのブランディーユ絵付けプレート

 以前にご紹介したものの訂正になります。

以前ルクセンブルグのセットフォンテーヌ窯(BOCH)としてご紹介していたブランディーユ絵付けプレートたちですが、3月にパリのファイアンスフィーヌコレクターさん宅へ訪れた際に、このブランディーユ柄はポントシューのものだと発表された資料を見せてもらいました。

ブランディーユ柄はシャンティイ窯が有名で、シャンティイの技術者がフランス各地に絵付けを伝授して回っていたのは知っていましたが、このポントシューのブランディーユ柄はそれらのブランディーユ柄と少し違います。

羽のような絵付けだったり、お花がはっきり分からない柄です。
そうそう、ブランディーユとはお花のついた小枝の意味だと思いますが、小花が枝に付いている絵付けが主流だったと思います。

そう言われてみれば、レリーフも素敵ですよね(今更w)

いえ、セットフォンテーヌも素敵なんですよ。

ロココ風なメダイヨンの中に描かれた小枝か羽。


1枚だけ在庫あります。

花リムのプレーンなタイプのプレート、こちらもポントシューです。

お花が判りますね♪


こちらも在庫が1枚残っています。
フランスのものではないから購入されなかった方も、状態もよろしいですので、ぜひ今一度ご覧いただけたらと思います。


こちらのドラジョワーと呼ばれるタイプのドラジェやお菓子をいれるための深さのある器、cこちらもポントシューです。
こちらは売り切れています。





まだまだ謎が多いファイアンスフィーヌの世界ですが、引き続き良い研究を期待しております。

資料お見せできないのは残念ですが、コピー禁止ですので仕方ありません。
こちらに載せている写真も勝手にご使用なさらないようお願いします。
ブログのURLを拡散、または宣伝してくださるのは大歓迎です。

2024年11月25日月曜日

ムスティエやアプト窯の南仏陶器たち

次回の更新でもムスティエのオーバル皿をご用意しております。

ムスティエのオーバル皿は、なかなか手に入りにくくなってきています。
大きなプレートは梱包が心配なので、もうやめたいのですが、日本では需要がなくなってきていてもアメリカ、オーストラリアなどが今南仏陶器ブームのようで、しかも大きなものが人気あります💦
ですのでまだしばらく続けようと思っています♪


こちらは18世紀のムスティエの鳥の絵付け皿です。

18世紀の一般点的な絵付け皿のサイズで直径23cm程です。

葉っぱの茂った細い枝にとまる細長い鳥が特徴的です。

2羽の見る先には、虫が飛んでいます。


ムスティエ以外の可能性もあるのかなと思いましたが、裏にXサインがあるのを見ると、ムスティエで良いのだなと思います。


白いオーバル皿は、大きさもフォルムも違ったものを2枚ご用意しています。


優しいフォルムの雲のようなオーバル皿、19世紀のもののようです。

(まだ今の時点では調べていません🙏)


しっかりしたフォルムはおそらく18世紀のムスティエ。

白いぽってり白釉が素敵です。


こちらは、ムスティエか南西のミディ地方のオーバル皿です。


リムに描かれた青い模様が素敵ですね♪


そして、最後はアプト窯の水切り。


優しい黄色がアプトらしい水切りです。


艶もよく綺麗ですが、1箇所ラインが見られます。


水切りがこのようなような良い状態なのは、珍しい、というより持ち手付きの水切りは大変めずらしいです!



以上気になるお品ものはありましたでしょうか。

詳細はUP後のオンラインショップでご覧ください。

メルマガは数日以内に配信できそうです❣


引き続き。。。

不安定な世界情勢のために、航空便に遅れが出ることがまだあるかもしれません。

今のところ、フランスから発送して2週間で到着しておりますが、

商品が到着するまでに1ヶ月、またはそれ以上かかってしまう場合も出てきてしまうかもしれません。

お急ぎの方はパスされてください🙏


それでも構わないとおっしゃっていただける方に、お買い上げいただければと思います。m(_ _)m

よろしくお願いいたします😊

どうぞお楽しみに❣


グルニエイデコのオンラインショップ

https://grenierideco.com