こちらにたどり着かれる方はきっとモシュリンヌで検索されてくることと思います。
モシュリンヌというと「小箱」を想像されると思いますが、今回こちらでご紹介させていただくのは「大箱」なんです。笑
左のが今回ご紹介のお品で、30.3㎝X22㎝の高さが15.5㎝のものになります。
右側の小さいのは切手を入れるためのやはりオリーブの木でできた小箱になります。
http://ideco.ocnk.net/product/3674
モシュリンヌと言うとなんだかフランス語に聞こえますが、スコットランド地方の村の名前で、19世紀に色々なタイプの小箱が楡の木やプラタナスの木で作られたのだそうです。
19世紀の終わりごろにお土産として流行り、ヨーロッパの観光地でも作られるようになりました。
観光地の風景の柄、スミレやミモザ、ツバメなどの当時の流行の柄が取り入れられ、観光地の土地の名前の入っているものが多い気がします。
このBOXは南フランスのカンヌのスーベニアだったようで、Cannesの文字が入っています。
元気に空を飛ぶツバメの様子が見て取れます。
カンヌらしく、真青な地中海のと言っても青くはありませんが、地中海とコートダジュールに生息する植物ヤシの木やアロエ系なのでしょうかね?サボテンのような植物らしきものが見られます。
ペンケース、アクセサリー、切手用の小箱など、私が見かけるものは小さいものが多いのですが、この木箱は大変大きい。。。
そしてかなり渋いアンティークの雰囲気ばっちりのお品です。
フタに当たる部分には黒い少し浮き出たラインでツバメが表現されており、また彩色がされています。
よーく見るとツバメの色は白黒だけではなく、グリーンがかったグレーのような色でも彩色されています。
とても繊細な手作業で作られたお品です。
残念な点と言えば、亀裂が何カ所かに見られるところでしょうか。
大きな箱ですし、古いものですので残っているだけ貴重と言えば貴重なのかもしれません。
写真が白っぽく反射してしまって、すみません。
お色は一番初めの写真を参考になさってくださいませ。m(__)m
フタを横切る1本のラインをはじめ、裏にも亀裂が見られます。
特に釘で止められている箇所から亀裂が始まっています。
ボロボロという訳ではありません。
実物を見ていただけないので、こうして注記するところはアップでご覧いただいておりますが、最後の方で全体像を見てみてください。
アンティークとして見れば、それほど気になるものではないような気がいたします。
地中海にヨットのような船が浮かんでいますね。
そしてコートダジュールの植物♪
右下にオリーブの木の特質でしょうか、キズのように見える部分があります。
左上のツバメのアップ。
虫を捕まえるところですね。
右下のツバメのアップ。
こちらも虫を捕まえようとしている最中。
何の虫でしょうか?
フタの全面にCANNESの文字と、本体にカギ穴が空いています。
サイドの様子。
角々には風化が見られます。
後ろ側。
もう片方のサイド。
上の方が焦げた感じになっています。
角には接着剤のような形跡が。
修理された跡のようですね。
前面左側の角です。
内側の様子です。
フタがぱかーんと開いてしまわないように、左側にピンクのリボンで止めてあります。
角の接着剤のあとのような箇所が角に見られますね。
フタの裏側の亀裂の様子です。
フタの裏側の亀裂の様子です。
本体の底の亀裂の様子です。
それと隅には汚れが見られます。
(水は使わずに、ほこりを払う程度に軽くお掃除してあります)
隅っこにシミ。
本体の底には大きな亀裂の他に、釘の打たれた場所から始まっている亀裂もいくつか見られます。
裏側の様子。
こんなに大きな亀裂があるとグラつくのでは?
と思われるかもしれませんが、持っただけで壊れる事はなく安定していると思います。
もちろん落としたりしたら危ないと思いますが、ぶつけた程度では壊れる事はないかと思われます。
表面のキズの様子。
黒で引かれたツバメのラインが浮き出ているのが分かりますでしょうか。
カギ付きです。
この鍵、オリジナルのものではないのか奥まで入りません。
しかしながら、回せばきちんとカギがかけられるようになっています。
上の写真のように浅くカギをさして回す様になります。
かなり存在感のある大きなモシュリン箱。
こんな大きなモシュリンは初めて見ました。笑
とっても渋い柄ですね。
小さいのもかわいいですよ♪
1900年~1930年の間にカンヌへ旅行すると言ったらフランス人でもお金持ちだったでしょうから、このような大きな想い出を持ち帰られたのでしょうね。
大切に使われてきた形跡の見られる、これからも大切な存在になるお品です。
素敵なオリーブの木の大箱です♡
☆☆☆☆☆
完売いたしました!
MERCI♡
オーナー☆イデコ