大変美しく珍しいバルボティーヌ皿のご紹介です。
駆け込みで、明日のUPに間に合いました。。。!
間に合いましたと言いながらもまだ書いているわけですが。。。(^^;
ギャルリーイデコの方は、優雅に。。。
なんて考えていたのに、グルニエイデコと連動させてから余計に仕事が増えてしまい、結局バタバタです。
しかも連動させないとなかなか更新しない怠け者のイデコ。(^-^;
こんな美しい白いレリーフ皿は、どうしてもバルボティーヌ特集に間に合わせたかったのです。
と、前置き長いですね。
そんな事どうでも良いから本題に入ってくださいというお声が聞こえますよ~。笑
もう窯のお話から入りますね。
この窯は私も全然知らなかったのですが、たまたまクレイユエモントローのいちごレリーフの白いお皿に似ていたこのお皿を見つけて知ることになります。
そっくりですよね?
ほぼ同じです。
裏の刻印を見なければわからないかもと思うほどにそっくり。
上の写真はクレイユエモントローのいちごレリーフ皿です。
下のがナンスサンタンヌ窯のいちごレリーフ皿。
ふむ。
このジョルジュサンドのいちごレリーフ皿は19世紀後半に作られたものになると思います。
しっかりしたつくりです。
今回ご紹介する葉っぱのマジョリカ風のレリーフ皿は、19世紀初期のものになるのではないでしょうか。
19世紀初期と終わりではかなり作りが違います。
ナンスサンタンヌ窯はスイスの国境に近いフランシュコンテ地方にありました。
始まりはMigetteという村の修道院で修道士たちが陶器づくりをして売っていたことが始まりのようです。
フランス革命の1792年までそれは続き、革命と同時にキリスト教は贅沢とされ宗教弾圧にあった後、窯は国のものとなり修道院はそのまま陶器の窯として活動していったようです。
国が買い取ったのだったらマニュファクチュールとしての活動だったのでしょうね。
19世紀に入る前にMigetteからNans sous St Anneという村に窯は移ります。
1825年にスイスから来た職人によって、生産がされていたようです。
当時はクレイユエモントローでもそうですが、イギリスから来た職人が技術を伝授するなどして、イギリス陶器の流行った時代と言えばいいのか、フランスでもイギリス風の食器作りがされていたんですね。
技術のないフランスとしては、お手本がイギリスの陶器だったようです。
この葉っぱのレリーフのデザインはウェッジウッドなどのイギリスの窯から得たものではないかと思います。
年代は19世紀初期になるのではないかと思いますが、はっきりしたことは分かっていません。
19世紀後半のいちごレリーフ皿と比べると断然軽い作りで、白い釉薬も刻印もどこか18世紀のムスティエ風ですね。
古いものですので、釉薬の剥がれやキズなどは見られます。
そうそう、6枚あるんですよ♪
そのうちの2枚にヒビが見られます。
他のものは釉薬の削げやキズくらいで、かなり保存状態が良いと思います。
艶があります。
釉薬の削げなど
製造時にできた穴、キズ、ムラなどは普通に見られます。
ツヤツヤです♪
そしてなんとも不思議な軽い素材。。。
持ってみてビックリしました。笑
美しい白い釉薬と美しいレリーフ💕
この美しい軽い白いレリーフ皿を持ってみたくはありませんか?
笑
どういう文句なんですかね。
ちょっと変でした。
とにかく美しく珍しいお品です💕
二度と出てこないかもしれません!!!
完売いたしました♪
MERCI♡
オーナー☆イデコ
ギャルリー イデコです。 フランスアンティークの18世紀の食器や珍しいお品など、まるでフランスの美術館や博物館そしてギャラリーを見ているような、そんな愛おしい骨董たちをグルニエイデコのオーナーイデコがご紹介いたします。
2017年3月7日火曜日
2017年3月6日月曜日
南仏 APT アプト窯 黄釉のオーバル皿とスーピエール
春にふさわしく明るめの黄釉のお品など♪
南仏のアプト~ルシヨンという地域にはオークルと呼ばれる顔料のとれる場所がありました。
今では人工の顔料がでていますので、わざわざ山を掘ってまで顔料を採掘することはなくなってしまいましたが。
今回は素敵なオーバル型のお皿とスーピエールのご紹介です。
集合写真が使いまわしですみません。
右側の白いお皿はアプト窯とは関係ありませんので忘れてくださいまし。。。m(__)m
素敵なスーピエール。
蓋の持ち手と本体の取っ手のレリーフが美しいお品です。
南仏の窯としては、作りが繊細で丁寧なつくりです💛
ご覧の通り、蓋の持ち手に修理跡があり、一度取れてしまったようです。
ですがしっかり接着してあり、強く押してもびくともしませんでした。
詳細はグルニエイデコのオンラインショップでご覧いただければと思いますが、内側もキズなどはあれどなかなか良い状態で。
裏の刻印の判別が難しいのですが、
最後のARDだけどうにか分かります。
ただ、アプトの窯にはARDで終わる窯または経営者または職人の名前がいくつかあって、結局判別がつかないままです。
でもおそらく19世紀中ごろのお品になると思います。
このように美しいアプトのスーピエールにはなかなか出会えないと思います。
暖かい黄釉の素敵なスーピエールです♪
そして、これはまた美しい!
洗練された花形のリムで、黄釉のお色も美しい💛
しかも4枚一緒に手に入るとは、とっても珍しいこと!
とは言え古いものですから、何かとあるものが3枚。
美品と言えるのは1枚だけになります。
①にはヒビ
②には大き目のカケがフチに
③にはヒビ
④が美品です。
釉薬のムラや素地にムラは見られますが、大変良い状態になります♪
①と②がやや小さめ、③と④がやや大きめになります。
”R”の刻印があり、19世紀中ごろのReybaud氏の時代になると思います。
それと、シンプルなオーバル皿が3枚♪
①大
素地や釉薬のムラとフチの小さなキズ以外はツヤツヤの大変良い状態です♪
① 年代は19世紀中ごろになり、1840-1870年の間のSeymardの刻印が入っています。
②は中くらいの大きさです。
表面に深めのカトラリーのキズが見られます。
③は3つの中では一番小さいものです。
やはり深めのナイフのキズだと思いますが、多めに見られます。
そして裏は3Rの刻印。
19世紀中ごろのReybaud氏の時代になると思います。
最後に一番古いお皿を。
といってもアプト窯ではなくカストレ窯のものになります。
ちょっとオークル寄りのお色ですね。
ルイ14世の金属使用禁止令が出た際に、プロヴァンスで陶器製の食器作りが始まったのがカストレの窯になります。
その後子孫たちがアプトで窯を開きカストレの窯は19世紀中ごろには一度閉鎖してしまいます。
裏が真ん丸でつるっとしたこのお皿は18世紀終わり〜19世紀初め頃のものではないでしょうか。
年代の事を考えれば、ヒビはあるものの比較的保存状態の良いものだと言えるでしょう。
プロヴァンスで採掘されたオークルの顔料の色が生かされた素敵なお品です♪
白い食器とも合いますね。
一気にプロヴァンスらしい明るい食卓になります♪
残りはアプト窯のスーピエールのみとなりました。
http://ideco.ocnk.net/product/4250
オーナー☆イデコ
南仏のアプト~ルシヨンという地域にはオークルと呼ばれる顔料のとれる場所がありました。
今では人工の顔料がでていますので、わざわざ山を掘ってまで顔料を採掘することはなくなってしまいましたが。
今回は素敵なオーバル型のお皿とスーピエールのご紹介です。
集合写真が使いまわしですみません。
右側の白いお皿はアプト窯とは関係ありませんので忘れてくださいまし。。。m(__)m
素敵なスーピエール。
蓋の持ち手と本体の取っ手のレリーフが美しいお品です。
南仏の窯としては、作りが繊細で丁寧なつくりです💛
ご覧の通り、蓋の持ち手に修理跡があり、一度取れてしまったようです。
ですがしっかり接着してあり、強く押してもびくともしませんでした。
詳細はグルニエイデコのオンラインショップでご覧いただければと思いますが、内側もキズなどはあれどなかなか良い状態で。
裏の刻印の判別が難しいのですが、
最後のARDだけどうにか分かります。
ただ、アプトの窯にはARDで終わる窯または経営者または職人の名前がいくつかあって、結局判別がつかないままです。
でもおそらく19世紀中ごろのお品になると思います。
このように美しいアプトのスーピエールにはなかなか出会えないと思います。
暖かい黄釉の素敵なスーピエールです♪
そして、これはまた美しい!
洗練された花形のリムで、黄釉のお色も美しい💛
しかも4枚一緒に手に入るとは、とっても珍しいこと!
とは言え古いものですから、何かとあるものが3枚。
美品と言えるのは1枚だけになります。
①にはヒビ
②には大き目のカケがフチに
③にはヒビ
④が美品です。
釉薬のムラや素地にムラは見られますが、大変良い状態になります♪
①と②がやや小さめ、③と④がやや大きめになります。
”R”の刻印があり、19世紀中ごろのReybaud氏の時代になると思います。
それと、シンプルなオーバル皿が3枚♪
①大
素地や釉薬のムラとフチの小さなキズ以外はツヤツヤの大変良い状態です♪
②は中くらいの大きさです。
表面に深めのカトラリーのキズが見られます。
②刻印はMARTIN APTと入っており、やはり19世紀中ごろではないかと思います。
分岐した窯がいくつかあり、同じような商品を作っていたのでしょうか、それとも職人が変わればそれぞれに刻印も変えていたのでしょうか?
ね?
③は3つの中では一番小さいものです。
やはり深めのナイフのキズだと思いますが、多めに見られます。
そして裏は3Rの刻印。
19世紀中ごろのReybaud氏の時代になると思います。
といってもアプト窯ではなくカストレ窯のものになります。
ちょっとオークル寄りのお色ですね。
ルイ14世の金属使用禁止令が出た際に、プロヴァンスで陶器製の食器作りが始まったのがカストレの窯になります。
その後子孫たちがアプトで窯を開きカストレの窯は19世紀中ごろには一度閉鎖してしまいます。
裏が真ん丸でつるっとしたこのお皿は18世紀終わり〜19世紀初め頃のものではないでしょうか。
年代の事を考えれば、ヒビはあるものの比較的保存状態の良いものだと言えるでしょう。
プロヴァンスで採掘されたオークルの顔料の色が生かされた素敵なお品です♪
白い食器とも合いますね。
一気にプロヴァンスらしい明るい食卓になります♪
残りはアプト窯のスーピエールのみとなりました。
http://ideco.ocnk.net/product/4250
オーナー☆イデコ
19世紀初期 CREIL シンプルな丸皿
結局ギャルリーの方も、ゆっくりというわけにはいかず、グルニエイデコの商品UP前にやっつけのようにブログ書いています。
すみません。。。
ゆっくりしたい~~~
でも素敵なものを紹介せずにはいられない、オーナー☆イデコ
クレイユの丸いシンプルなお皿のご紹介です。
19世紀後半のものとは風格が違います。
19世紀後半でもすでにとっても古いものなのですが、こちらは19世紀初期、おそらく1810年あたりのお品になります。
製造されたのが約207年前ですね!
お色も優しいアイボリー色。
クレイユエモントローの少し青みがかった白の釉薬ではありません。
表面にすこし玉虫色のような光沢が見られる部分があったりして、更に古いものだなぁと実感せずにはいられない素敵な雰囲気です。
表面にカトラリーのキズなどは普通に残っています。
当時のナイフはとっても切れ味の良いもの。
しかも当時の陶器製の食器は密度が低いと言ったらいいのか、軽いつくりになっています。
そこも魅力の一つです。
フチにキズのあるもの、小さなカケのあるもの。
ありますが、カトラリーのキズ以外は状態の良いものがほとんどになります。
あ、肝心の枚数ですが6枚ご用意してございます♪
集合写真を撮り忘れましたので、他のアプトのお皿との集合写真でお許しください。。。
右奥がクレイユのシンプルな丸皿です。
アプトのお皿も次回ご紹介しますね。
次回と言ってもバタバタなオーナー☆イデコですので、数時間後と思っていただければよろしいかと思います。。。
苦笑
玉虫色のように光沢のある部分の一例です。
このように、少し光沢ある感じは19世紀初期のものにしか見られません。
釉薬の中に多めに鉛か錫が使われていたからなのだそうです。
その金属素材の年月による変色なのか、もともとのムラなのかは分かりませんが、技術が上がってくる19世紀中ごろからはこれが見られなくなります。
ちょっとした玉虫、素敵ではないですか?
刻印はCREILにNo6と入っています。
全部がNo6だったと思いますが。。。
裏には製造時にできるキズなど
裏も玉虫色のような光沢
写真でお伝えするのは大変難しいのですが、19世紀後半の丸いシンプルなお皿との違い
分かっていただけますでしょうか?
??
とっても素敵なお品ものです。
是非実際手に取って見ていただきたいところです!
完売いたしました♪
MERCI♡
オーナー☆イデコ
すみません。。。
ゆっくりしたい~~~
でも素敵なものを紹介せずにはいられない、オーナー☆イデコ
クレイユの丸いシンプルなお皿のご紹介です。
19世紀後半のものとは風格が違います。
19世紀後半でもすでにとっても古いものなのですが、こちらは19世紀初期、おそらく1810年あたりのお品になります。
製造されたのが約207年前ですね!
お色も優しいアイボリー色。
クレイユエモントローの少し青みがかった白の釉薬ではありません。
表面にすこし玉虫色のような光沢が見られる部分があったりして、更に古いものだなぁと実感せずにはいられない素敵な雰囲気です。
表面にカトラリーのキズなどは普通に残っています。
当時のナイフはとっても切れ味の良いもの。
しかも当時の陶器製の食器は密度が低いと言ったらいいのか、軽いつくりになっています。
そこも魅力の一つです。
フチにキズのあるもの、小さなカケのあるもの。
ありますが、カトラリーのキズ以外は状態の良いものがほとんどになります。
あ、肝心の枚数ですが6枚ご用意してございます♪
集合写真を撮り忘れましたので、他のアプトのお皿との集合写真でお許しください。。。
右奥がクレイユのシンプルな丸皿です。
アプトのお皿も次回ご紹介しますね。
次回と言ってもバタバタなオーナー☆イデコですので、数時間後と思っていただければよろしいかと思います。。。
苦笑
玉虫色のように光沢のある部分の一例です。
このように、少し光沢ある感じは19世紀初期のものにしか見られません。
釉薬の中に多めに鉛か錫が使われていたからなのだそうです。
その金属素材の年月による変色なのか、もともとのムラなのかは分かりませんが、技術が上がってくる19世紀中ごろからはこれが見られなくなります。
ちょっとした玉虫、素敵ではないですか?
刻印はCREILにNo6と入っています。
全部がNo6だったと思いますが。。。
裏には製造時にできるキズなど
裏も玉虫色のような光沢
写真でお伝えするのは大変難しいのですが、19世紀後半の丸いシンプルなお皿との違い
分かっていただけますでしょうか?
??
とっても素敵なお品ものです。
是非実際手に取って見ていただきたいところです!
完売いたしました♪
MERCI♡
オーナー☆イデコ
登録:
投稿 (Atom)