南仏のアプト窯はプロヴァンスの土から取れる顔料の色の優しい黄釉が有名です。
アプトの前身はカストレ窯で、同じリュベロン地方に位置した場所にありました。
ルイ14世の金属禁止発令後、陶器製食器やフォンテーヌ(現代の水道の代わり)などを製造し始めたのがカストレという土地になります。
おそらくオーブン用の料理に使われていたのではないでしょうか。
表面にナイフキズやスレが多く見られます。
18、19世紀のナイフの刃がよく切れる鋼であった為、ファイアンス製の食器にはキズが深く入っています。
20世紀になると錆びないステンレス製の刃になり、便利ですが以前より切れ味の悪いナイフになりました。
その御蔭でこのような深い傷はもう見られません。
アプト窯にも同じ顔料の色のプレートを見かけます。
特に液体には使用しないでください。
でも乾き物を乗せたり、インテリアの飾りに、木製の大きなテーブルにポツンとあるだけでとっても雰囲気が出ます。
フランスだったら使うこと間違いなしなんでしょうけど💦
日本の衛生基準法には合っていないのではないでしょうか。
まあ、なかなか出会えない素敵なオーヴァルプレートですので、気に入ってくださる方がいらっしゃったらいいなぁと思っております。
1枚づつでの販売です。
以前にこちらをご紹介させていただきました。↓
今回はこちら↓
黄釉もそうですが、この緑釉もとってもアプトらしい。
葉っぱのギザギザが尖って、美しいプレートです。
アプトのボネ家の窯です。