貫通したヒビがございます。
面白い柄ですね♪
と、その前に!
昔グルニエイデコでご紹介した事のあるラヴィエサイズのお皿。
http://grenierideco.blogspot.com/2016/08/blog-post_22.html
これは髭剃り用のお皿ではありません。
どこからか知りませんが、髭剃り用のお皿だというお話がでているようですが、全然違いますので直してくださいね♪
イギリスではボーンディッシュと呼ばれるものです。
サイドディッシュとして使われていたもののようです。
https://en.wikipedia.org/wiki/Bone_dish
Wikiの写真をご覧ください。
ディナー用プレートの円形に沿うように置かれるもので、位置は左上が正式な使い方なんだそうです。
一旦フランスに入れば、ラヴィエ(オードヴル、アペリティフのおつまみ用)として使われてきたもの。(笑)
ボーンディッシュはフランスの窯ではあまり作られていないかったようですが、ボルドー窯ではこういうの作られていました。
それも職人たちがイギリス人だったからでしょう。
今回ご紹介するお皿程の大きさの、また形のものが髭剃り用なんです。
で、本題に戻りますが、三日月型なだけで髭剃り用とかおっしゃる方がいらっしゃるので、このことを書きたいこともあり、このお皿をご紹介する、くらいに気になっていた件でした。
髭剃り用のお皿は、迫力あります。
この絵柄がどうも気になってしょうがないのですが、髭剃りなだけに、折りたたみ式のひげを整える櫛もしくは剃刀?
こんな剃刀はないだろうし?
3っつのポンポンは何?
謎の多い絵柄です。
鑑定士さんのお話では、ノコギリの絵。
なんだそうです。
本当かな。
鑑定士さんでも間違いはよくありますので、半信半疑ではありますが。。。
でも髭を剃られながら、折りたたみの剃刀がノコギリみたいな刃で描かれていたら、怖さが増しますよね。
そんなユーモア的なものを表現しているのかもしれません。
三角形に描かれているのも気になって、フリーメイソンかも!
と思いましたが、資料が見つからず、ご説明ができません。
手前の窪んだところに顎を乗せます。
反対側には壁掛け用の穴が二つ。
絵付けの滲み。
フチの擦れ。
あまり大したことのないスレです。
特に18世紀のものならば。
窯キズのアップ。
窯キズのアップ。
中央の柄詳細。
ヒビの部分が見えてきましたでしょうか。
ヒビの部分のアップ。
ヒビの全体像が十字架のような形なのですが。。。
(十字架って分かりにくくてすみません)
ブルーのハンドルの上に沿ったようなヒビの一部。
裏から見たヒビの詳細
裏から見たヒビの詳細
と、シールの跡。
素地はテラコッタ。
厚ぼったい白釉に透けて、やさしい温かみのある雰囲気です。
ヒビのアップ。
裏側の素地ムラ。
裏側の釉薬のムラ。
底の方は多少輝きがなくなっています。
絵付けの滲み。
別か所の絵付けの滲み。
窯はヌヴェールだそうです。
なんとなく、絵柄に歴史的背景がありそうで、このような風刺画を思わせるものは私もヌヴェール窯ではないかと思います。
ムスティエではなさそうです。
フチには中央のノコギリ柄とは対照的に可愛い植物柄の絵付け♪
不思議な器です。
もう一度、ヒビ部分のアップ。
グラツキなどはありません。
大変興味深い。
素敵な髭剃り皿です。
☆☆☆
以上のお品ものは間もなく更新されるグルニエイデコのオンラインショップで販売されます。
サイズやお値段などは、更新後のオンラインショップでご確認くださいませ。
オーナー☆イデコ