お肉から出た肉汁に味付けしたグレーヴィーソースやお肉やお魚に掛けるソースを作った際に、このソース用の容器に入れテーブルに置きます。
一人に1個という事ではなく、スプーン1杯ほどのソースを皆さんで分けるのですね。
日本だったらこの容器に似た形のステンレス容器にカレーが入って、ご飯の横に置いてくれる洋食屋さんとかありますよね。
(ん、今でも存在するのでしょうか)
カレーはソースっぽいから、きっとこのソーシエールが合うのでしょう。
特にソースでべちゃべちゃにしたくない食材とか、食べる直前に掛けるのが美味しい!ものなど。
フランスならではの器のひとつですね♪
今回ご紹介するソーシエールは、白い釉薬がぽってりとのった、陶器製のお品になります。
南仏で採掘されたであろう、テラコッタの土の上に真っ白な釉薬です。
下地の土の色がほんのり透けて見え、陰影がまた美しいお品です。
ムスティエのソーシエールというと、18世紀の両サイドに持ち手の付いたものを扱ったことがありますが、このソーシエールの形はどちらかというと19世紀のものに近いですね。
年代は不明なのですが、18世紀終わり頃から19世紀初め頃になるのではなでしょうか。
実はカメラ替えまして、
微妙にピントの合っていない場所がボケて見えるようになっている写真があると思います。
なるべく多くの写真を載せておきますね♪
と言っても状態は年代の事を考えれば、また、ムスティエとしては良い方のお品になると思います。
片側の脚元にカケや釉薬の削げ。
脚のカケと同じ側にの注ぎ口付近にカケ、その横にもチップやフチの擦れなどが見られます。
製造時にできた窪み。
上から釉薬が掛かっています。
別の場所に内側から見えるチップ。
もう1か所m、チップのように見える釉薬の掛かった部分。
場所から見ても、いずれも強度には問題ないと思います。
内側も大変綺麗です。
黒い斑点など。
釉薬のムラや、
ほんの少しのキズなどが見られます。
カケの無い側の脚の様子。
取っ手の下の方にアクシデントの跡があります。
持ち手下の2股に分かれている部分の根元2本ともにラインが見られます。
どのくらいの深さなのかは分かりませんが、それぞれ1周しています。
釉薬のレベルだと良いのですが。
取っ手上の方はしっかりついていますし、下の方も修理跡はなく、グラツキなど全くなくしっかりくっついています。
気になります方は金継などで補修されるか、食用に使わないのであれば、市販の陶器用の接着剤で補強されておくと良いと思います。
上がしっかり良い状態なので、落としたりぶつけたりしなければ大丈夫だと思いますが。
梱包にも気を付けます!
裏もきれいなんですね。
古いものにしては。
刻印やサインは入っていません。
こちらの面がダメージなどのみられる側です。
古い南仏陶器ならと、気になる程度ではない事、分かってくださる方へ♪(*^^*)
取っ手の部分もこのままの状態で良いとおっしゃってくださる方、または修理してくださる方へ♪
指で丁寧につけられたレリーフ。
素朴ながらも陰影の美しさを楽しめる、嬉しい装飾です。
日本へ行く前に買ってあったユーカリも、水を抜いて置いたら帰ってきて丁度良くドライになっていました。
実の付いた好きな色合いのユーカリです。
ユーカリの種類だと思いますが、見慣れたユーカリとはまた違いますね。
このソーシエールに飾ってみたいと乗せてみました。(笑)
どうも雑になってしまう、オーナーですが、
そんな雑な飾りでも受け入れてくれる南仏陶器の寛大さがあります。
落ちた実も葉っぱも可愛い。
しばし余韻に浸らせていただきました。
作られた職人さんの温かさが出ているような、優しいぬくもりのあるお品です。
古い南仏陶器って味があるなぁと、思う素敵なソーシエールです💕
☆☆☆
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オーナー☆イデコ