2022年11月28日月曜日

18世紀 ポントシューとファイアンスフィーヌ

毎年この時期には日本で展示販売会、コロナ以降はオンラインギャラリーとして、イベントをほそぼそ開催していますが、今年は店長の体調不良により(今は回復しています🙏ありがとうございます)、イベントは開催が難しい状況です。

ですが、狭い家に溜まってくるコレクションの一部を今年もご紹介できたら良いなと思い、ポントシューのお品とファイアンスフィーヌのお品たちを販売したいと思います。 


毎回申し上げておりますが、この世に残っているポントシューのお品ものはほとんどありません。
同時期、またはそれ以降に作られたいろいろな窯のファイアンスフィーヌをポントシュート呼んでは販売されているフランス人が多いです。
(フランス人の間でもグルニエイデコの事チェックされている業者さんが増えてきて、かなり正直に販売されている方は増えたのではないかとは思います👍 が。)

そんな店長も正直判別が難しく、間違えることもあります。

でも、そんなことより、貴重なファイアンスフィーヌのお品たち、美しいと分かってくださる事が大切なのだと思っております。

例えば今回ご紹介させていただく中では、ポントシューと呼べるものは中央のテリーヌ容器だけになります。
テリーヌ容器のお写真はこちらから↓



ということで、このページではお皿を中心に。
上の写真では、先の尖った部分のある稜花(りょうか)皿風のお品は、今お読みになられている方はご存じの方も多いと思いますが、19世紀のランベルヴィレー窯のお皿になります。

今回のものはレリーフもくっきりして美しいです。


この後は、18世紀のプレートたち。
それぞれ少しずつ違います。
窯は不明です。
この後も窯不明が続きます。
分かるものだけ書いておきます。

それぞれに美しいプレートたちです。


幅のあるリムに、デイジーレリーフが可愛いプレート。
アイボリー〜クリームに近いお色です。




花リムに細い先のお花のレリーフが施されたプレート。
リムの輪郭の切り込みが深く、くっきりしたラインです。


このタイプを手にするのは初めてかと思いますが、大変珍しいと思います。


そして、
俗にポントシュート言われることが多いこちらのプレート。
一つ前の写真のものにそっくりですが、お花のレリーフが違うんですよ。


ミモザみたいな小さなボンボンが見える気がして、ミモザと勝手に呼んでおりますが、他のお花がメインです。
美しいレリーフです。

状態などはUP後のオンラインショップでご覧ください🙏


ボッホルクセンブルグの稜花皿。
こちらもまた美しいお花のレリーフです。



ブリュッセルの博物館のコレクションと書いてあるこちらのお皿と同じ輪郭ですので、確かでしょう。
ブルーカマイユのお皿は18世紀後半と書いてあります。
レリーフの方も同じ時期でしょうか。



こちらも、ボッホルクセンブルグのプレートです。
優しい雰囲気です。

19世紀はじめのファイアンスフィーヌのお皿になります。


ポントシューのお皿たちがフランス革命前に作られたものですので、フランスでは1800年になるとこれまでの可愛い💓雰囲気のものより、ナポレオン1世が好んだようなクールなデザインの食器が増えます。
モントローのオクトゴナルなどがいい例でしょう。

1800年以降フランスではイギリスから来た技術者たちに指導してもらい、イギリス風な「可愛い」よりも「カッコいい」食器が作られるようになります。


ですから当時は時代遅れのお花のレリーフを生産してくれていたボッホルクセンブルグ窯のお品もの、今となっては、こうした可愛いものを作り続けてくれていて、ありがたいと思います。


深皿もあります。
深皿の裏には刻印が入っているのですが、判別不明です。
そうでなければボッホルクセンブルグなのかもしれません。

2枚あります。

そして、お花のガーランドとリボンのレリーフがとっても可愛いプレート。
ヨーロッパのファイアンスフィーヌだと思いますが、刻印がなく判別不能です。
ドイツではないかと思っております。

以前にヒビの入ったものを販売したことがあります。
今回のものはシミや裏にチップがありますが、比較的良い状態です💓

18世紀というよりは19世紀のお品ものになると思います。
裏に脚も付いていてしっかりきっちりした作りです。


そして、ボッホルクセンブルグに戻ります。

くっきり花リムとブルーカマイユの絵付けが美しいプレートです。


この模様、ボッホの伝統的な柄で、三つ葉のクローバーだそうです。(ガイド本による)

18世紀後半の素敵なお品です。

ガイド本のお皿より素敵です。笑


何回かボッホルクセンブルグのお話をしてきましたが、BOCHの名前を見てお分かりの通り、現在のビレロイ&ボッホの前身に当たる窯です。

現在のビレロイ&ボッホといえばベルギーの窯ですが、18世紀の頃はルクセンブルグのマニュファクチュール窯でした。

また、セットフォンテーヌというお城のあった(今でもある)土地に窯があったことから、セットフォンテーヌ窯とも呼ばれます。

その後の歴史については詳しくありませんが、ちょっとだけそういう伝統的な窯だということについて話してみました。



☆☆☆



気になるお品ものはありましたでしょうか?

以上のお品ものたちはグルニエイデコのオンラインショップで販売されます。

少々お待ち下さい🙏


引き続き。。。

コロナ、露におるウクライナ侵略などの影響でお荷物の到着が遅くなってしまう場合があるかもしれません。

フランスから発送して商品が到着するまでに1ヶ月、またはそれ以上かかってしまう場合も出てくるかもしれません。

そうでなければ、お支払い完了後、早くて2週間程でお受取りいただけると思います。

多少クリスマスを想定した設定ではありますが、お急ぎの方はパスされてください🙏


また、こちらの商品はお振込をご選択されても5%引きが適応されない商品です🙏

ご了承のほどよろしくお願いいたしますm(_ _)m


それから(長くてすみません💦)、

12/8〜12/14の間は梱包&発送作業を休ませていただきます。

お振込場合、12/6日以降にお振込みいただきます場合は、発送が早くて12/15になります。

その場合、年内に小包が届かない場合もでてくると思います。

それでも構わないとおっしゃっていただける方に、お買い上げいただければと思います。m(_ _)m


よろしくお願いいたします😊


グルニエイデコのオンラインショップ

https://grenierideco.com

オーナー☆イデコ