2022年2月11日金曜日

ファイアンスフィーヌ お花のレリーフ 美しいテリーヌ容器

ポントシューとよく言われるこのテリーヌ。

良くといっても数が少ないですので、言われることがあると言ったら良いのでしょうか。笑


美しく、くっきりしたお花のレリーフが素敵なテリーヌ容器です。

持ち手に修理跡、年代が良くわかっていない事などあり、今回感謝祭でお譲りしたいと思っています。
仕入れ値がお高かったですので、感謝祭セールでも一番お高いものになると思います。
またお手頃感は全然ありません。

見るだけでも素敵ですので、ぜひご覧ください♪

お花のレリーフがくっきりしていますよね。

今回教えてもらったことが、その点なんですが。。。


持ち手も素敵。

ちょっと形が均等でない不器用なところもまた味があります。

蓋の持ち手の薔薇の花弁に修理跡が見られます。

素材はファイアンスフィーヌの素地とは違うもののようで、テラコッタ(赤土)のように見えます。
ファイアンスフィーヌといえば、パリ近郊で採掘されるカオリンかロレーヌ地方のテール・ド・ロレーヌ、他にもあるかもしれませんが、そういった白い粘土質の土が使われています。
赤土は使われていないんですね。

お色は近づけばはっきり判りますが、上に白い陶器用のパテなるものが売っていると思いますので、上から塗って隠していただくのも良いと思います。




葉っぱ部分もカケが多数見られます。


にしても、美しいですよね💖


蓋の裏側↑
それ以外は比較的状態も良い方ではないかと思います。


実用には向きません。
おそらく、当時のファイアンスフィーヌ(白い高級志向の陶器)たちは、白い土のい素地の上にガラス質の透明釉薬が掛かっていて、その釉薬の成分に食用に使えないものがあるようです。
食器に囲まれて暮らしていますが、置いておくだけなら害はありません。
液体の多いものに使って、釉薬の成分が溶けだして、となると長期使われると肝臓などに害が出るようですよ。

1回使って病気になるということではないと思いますので、たまに使っていただく分には大丈夫だと思います。
ただ、私が判断できませんので、皆様ご自身の判断といろいろ資料などご覧いただけたらと思います。
日常使いだけは❌
そういったことだけではなく、アンティーク陶器への尊敬の意味も込めて実用に使わない方向で考えてくださると嬉しいです。
(たまに使う分には、個人的には全然問題ないとは思います。)


内側もシミ以外はきれい。


軽いタイプの強度が弱い素地ですので、ヒビや大きなカケがない分良い状態と言えると思います。


蓋と本体の間に少し隙間。
少しのことでも気なる場合は、オススメいたしません。



アイボリー色がまた素敵です。


貴重なアンティークとして見たら、どうですか?素敵ですよね?

いろいろな欠点も生きてきた証、いろんな歴史を見てこられたことでしょう。
私達よりもかなりの先輩ですから、尊敬してあげてください、ませ。


そして、今回教わったこと、
レリーフがこのようにはっきりしたものは、19世紀以降の型によるものだとか。
ポントシューの時代には存在しなかったはっきりレリーフということになるのでしょうか。
私のフランス語もまだイマイチです。
ただ、ポントシューではないことは判りました。

ただ、ポントシューでもレリーフくっきりしたものありますよね???
そこの見極めがいまいち判ってはいない状況です。

そして、年代はまた細かな年代が言えませんが、18世紀−19世紀の間。
1800年前後と解釈して良いのでしょうかね。
19世紀の国営窯のクレイユやモントロー初期でもこんなに古典的なものは見たことがありませんので、ギリギリ1800年頃までになるのかな?
また、ロレーヌ地方かな?
とは思っています。

またはっきりしなくて、モヤモヤしたままですみません笑



とにかく美しいこのテリーヌ、ぜひぜひオンラインショップで見てみてください💖


オーナー☆イデコ

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