2021年3月8日月曜日

18世紀 Sceaux ソー窯 お花の絵付け ドラジョワー

 美しい絵付けの18世紀の器のご紹介です。

陶器専門の鑑定士さんによると18世紀のソー窯のものだそうです。

ドラジョワーとは、ドラジェ用の器のようです。
ボンボニエールにはキャンディーを入れますが、それのドラジェ版と言ったら良いのでしょうか。

アーモンドにチョコレートや砂糖がコーティングされたお菓子、ドラジェはかなり昔から食されていたのですね。
19世紀の蓋付きのボンボニエールとは全然違う形です。

大きな器ではありません。

デザート皿ほどの大きさです♪



食後のコーヒータイムにドラジェがこんな器に入ってきたら、きっと皆さん食べますね。笑

ちょっとフチがせり上がっています。


絵付けがとにかく繊細です。



発色も良く可愛い色合いで、フクシア色、黄色、ブルーなどが絶妙に美しい組み合わせです。

どこの窯なのかはフォルムや絵付けで判断するのだと思います。

お花が中央ではなく、中央から外れたところにあるのもまた特徴的ですね。

絵画を見ているかのようです。



間違えたら修正できないでしょうから、丁寧に、でもシュシュッと一気に描くのでしょうね。
見ているだけで息が止まります。



ポイントに黄色と紫のお花。

人工顔料がない時代にこの発色は素晴らしいですよね。


フチには不具合を隠すかのように塗られたグリーンの顔料。



それをまたカバーするかのように、ところどころ葉っぱが散っています。



小さなチップにはそれがないので、最近のもの、だと分かりますね。



裏です。

飾れるように脚の上の方に穴が2ヶ所あいています。

プレートなどには脚がないのが18世紀の陶器の特徴とも言えますが、洗面器やサラディエ、コンポティエ(このお皿も含めて)には脚が付いています。



そして、裏の窯傷にもカバーするかのように、グリーンの顔料で葉っぱが描かれています。

これがとってもマルセイユ陶器を思わせるのですが、絵付けのお花の特徴からソー窯だと判断されたんでしょうね。



これだけ見ると、本当マルセイユ窯なんじゃ?と思ってしまいますが。



ぽってり白釉素敵ですね♪



リムの高さもまたマチマチで、楽しいです。



目立たないラインなどありますが、18世紀のものとしては状態の良いものになります。



美しいお花の絵付け皿。



次回のオンラインショップにお目見えいたします♪




☆☆☆


詳細などはプレビュータイムでご覧ください。


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どうぞお楽しみに♪



オーナー☆イデコ