2020年4月27日月曜日

18世紀 Faience Fine アイボリー アイビーとマスカロンレリーフ 装飾 ピシェ

大変珍しいものをご紹介いたします。

素敵なファイアンス製のおそらく18世紀のピシェになります。
17・18世紀のイギリスの影響を受けたフランスのクリームウェア、ファイアンスフィーヌと呼ばれる陶器です。




大変珍しい装飾スタイルで、カトリーヌ・ド・メディシスのお庭のプランターを思わせる、素敵なデザインです。





取っ手に接着の跡が見られます。

中央にはアイビーの葉っぱと実のレリーフがガーランドのように一周しています。
その下は美しい縦線のレリーフで素敵です。





下の方で詳細ご説明しますが、この面、取っ手の反対側に当たる面に修理跡が見られます。






釉薬の剥がれがところどころ見られます。

この枯れ具合がお好きな方にはたまらない雰囲気ではないかと思います。





取っ手の正面。
下の方にマスク装飾が付いています。

後ほどアップで、ご紹介します。




口径部分に釉薬の削げ。





内側は艶が良く、綺麗なんです。
綺麗と言っても新品のセラミックみたいという意味ではなく、 18世紀の陶器としては、の意味です念のため。





黒い斑点の素地ムラなど。





フチのアップです。



反対側のフチのアップ。




取っ手の詳細を見ていきましょう。



持ち手が取れてしまったのでしょう、茶色っぽくなった接着剤のような跡が見られます。




持ち手の下に、このようなマスカロン装飾が付いています。

おそらく、酒の神様バッカスではないかと思います。
バッカスが描かれた絵や彫刻には、アイビーを身に付けている(酒の神様ですので葡萄の場合もありますが、アイビーの冠を身に着けていたり、よく出てくるモチーフのようです)

なにか、守ってくれそうな丸くて優しいお顔ですね。





4か所に接着の跡。


綺麗に付けてある方だと思います。





気になる方は、専門家の方に金継をお願いされるなりしてください。

インテリアの飾りにしてくださる方は、接着剤のはみ出た部分をヤスリなどで削って平にし、上から陶器用パテでカバーすると目立たなくなるかもしれません。



そして、塗装がされている面です。

ガーランドの部分は艶がありますが、フチの近辺は分かりますでしょうか。




塗装の下に艶のある地が覗いていますね。

ベンジンなど塗料剥がしで取れると思いますが、下からラインまたは釉薬の剥がれなどが出てくるかもしれません。

そういったものを隠すために塗られたのだと思います。




この部分は表面が剥がれてしまったのでしょうかね。

内側にはラインが見られないので、貫通したヒビではないと思います。
内側はツヤツヤ綺麗です。




ところどころの釉薬の剥がれ。

小さなものです。











サインのようなものが刻まれていますが、判別不能です。

この当時には刻印がないものが多いので、窯のマークであるかもしれませんが、製作した方のサインなのかも知れません。
詳細が分かった際には、こちらに書き足します。



口径15㎝、高さ16㎝程です。



後ろに付いたマスクが素敵なお品です♪

  このようなものには2度とお目にかかれないと思いますので、お見逃しなく!



☆☆☆ 



以上のお品ものは、グルニエイデコのオンラインショップ、次回の更新でお買い求めになれます。
ご質問などお気軽に♪


オーナー☆イデコ

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