フランス王国18世紀のマニュファクチュール、ソー窯のプレートのご紹介です。
手描きのお花が絵付けされた素敵なプレートです。
ソーはパリ郊外に存在した窯です。
こちらのお品は1770年頃のお品になります。
約250年ほど前のプレートです。
現代まで残っていてくれたのは、持ち主だった方が大切にしてくださっていたからだと思います。
フクシア色のシュッとした手描きの縁取りとお花の手描きの柄が特徴的です。
リムはフリルの裾のようにフリフリしています。
美しいですね。
リムの角張ったところには全体的にチップまたは釉薬の削げが見られます。
まずは4面に分けてみましたのでご覧ください。
チップと釉薬の削げが見られる部分のアップ
チップと釉薬の削げが見られる部分のアップ
チップと釉薬の削げが見られる部分のアップ
カケのアップ
柄の詳細です。
お花は茎に棘のようなものが見えますので、薔薇ではないかと思います。
ブルーのお花は昼顔。
手描きのお花がこのようにグラデーションになって、繊細な絵付けです。
絵付けされた場所はぷっくり絵の具の様子が分かりますね。
失敗など出来なかった事でしょうから、相当な集中力だったのではないかと思います。
リムには3か所小花の絵。
リムのシュッとしたフクシア色の絵付けもライン1本づつ描かれたのかと思うと気が遠くなります。
一気に描かないとリズムが狂ってしまいそうですし、はみ出したりしたらまたやり直し、だったのでしょうか。。。
尊敬に値する素敵な絵付けでございます。
釉薬のムラや金属の錆によるような着色。
釉薬のムラや金属の錆によるような着色。
表面はツヤツヤです。
18世紀のものにしては表面が非常にきれいで、使われていなかったのではないかと思います。
釉薬のムラや少しのキズ。
裏です。
直径はおよそ23.3㎝。
裏に見られる製造時にできる窯キズ。
釉薬はぽってり白く素敵です。
壁にかけて飾っていたであろう、金属製のフックの跡が見られます。
サイドからフチを見た様子。
サイドからフチを見た様子。
フチの釉薬の削げやチップのアップ。
もう一度言います。
ツヤツヤです♪
生きているお花のようにしなやかな絵付け。
壁にかけても
置いて飾っても素敵です。
コレクションに、
また、これだけ綺麗ならたまにお使いいただくのも良いかもしれません。
(日常使いには向いていません。)
優雅な気持ちになる、美しい絵付けのプレートです。
☆☆☆
オーナー☆イデコ