フランスではグレという砂岩の混ざった半磁器製のキッチンツールなどを見かけますが、まずお皿でグレ、イギリスではストーンウェア製のお皿などは滅多に見ることがありません。
今回は大変古い、イギリスの型押しリムレリーフの、しかも深さのあるお皿をご紹介いたします。
この材質、写真では分かりにくいでしょうかね・・・?
少しマットな雰囲気もあり、素焼き?と思わず言いたくなってしまうような質感なのですが。。。
塩釉炻器なる製法になり、しっかりと引き締まったかたい素材の炻器(ストーンウェア) の上に塩釉という文字通り塩を釉薬に混ぜた釉薬が掛かっているのだそうです。
フランスでもおなじみの陶器製のクリームウェア(まあおなじみと言ってもやはり18世紀のものですのであまり見かけることないと思いますが)、が出始める前に流行ったのがストーンウェアのようです。
イギリスはスタッフォードシェア州の窯のうちのひとつで、おそらくThomas Whieldon氏の経営する窯ではなかったのではないかと思いますが、Thomas Whieldon氏の方がジョサイアよりも早くから生産をしており、後にパートナーシップを結んだ窯のようです。
パニエのような柄のレリーフとバロック調な全体的な雰囲気がとっても素敵です。
wikiより、
上の写真を見てください。
ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館に展示されているもののようですが、モールドの柄もそっくりですし、
イデコの私物の本からの抜粋でも、同じレリーフが使われています。
深皿なんですね。
これ結構珍しいのではないでしょうか。
強固なストーンウェアならでは、キズが付きにくく表面もきれいです。
黒い斑点が少しと、
キズが約1か所とそこから染みた小さなシミなどが見られます。
この写真、実物より大きいと思いますので、キズはかなり小さなものです。
素地のムラなどが少し、
3種類の違うパターンのレリーフがリピートされて素敵です。
間にはボタニカル風なレリーフで区切りがされています。
裏に刻印はなし、
刻印がないのは難しいところ、とは思いますが逆に刻印がない事で大変古いもの、であることも分かります。
フランスの窯とは違い、すでに裏に脚のようなサークルが見られます。
きちんとしていますね。
笑
裏、リムの近くにキズや小さなシミなどが見られます。
素地のムラやキズなどは製造時にできたものがほとんどでしょう。
裏の製造時にできたであろうキズや小さなシミたち。
表面に1か所だけキズとシミが見られる部分です。
中央のものがキズ。
キズのアップです。
これ、かなりアップですので実際には気になるものではないと思いますが、念のため。
ゆらゆらと動き出しそうなレリーフが素敵です。
不思議な艶と、レリーフの陰影が素晴らしい♪
深皿。
普段なら、18世紀のお皿は貴重なので観賞用に、と言いたいところですが、ストーンウェアは丈夫。
ちょっと使っていただきたい気持ちも、いや結構あります。
もちろん、食洗器、オーブン、レンジ、禁止です。
末永~く使っていただける方に♪
☆☆☆
以上のお品ものは間もなくグルニエイデコのオンラインショップで販売いたします。
状態はかなりよろしいですが、お値段などの詳細はグルニエイデコのオンラインショップ更新時にお確かめください💕
次回更新は来週の予定です。
お楽しみに♪
オーナー☆イデコ
PS:7/2リアルショップへお越しいただいた皆様、リアルショップ後のオンラインショップをご覧いただきました皆様、本当にありがとうございました💕
心より感謝の気持ちを込めて♪(*^^*)
また、今回ご縁の無かった方々も、また次回どういう形になるか分かりませんが、今すこしづつ構想を練っております。