2019年2月7日木曜日

Creamware 18・19世紀 フランス クリームウェア レースリム プレート

リムのカットワークが美しい、大変貴重なプレートのご紹介です♪



優しいクリーム色が素敵なプレート3枚ご用意しております。




上の1枚が少し大き目で直径30.5㎝程、下の2枚はそれよりは小さめで直径26.5㎝程です。



大きいものから。

当時の技術が見られる人間味のある作りになっています。




当時こういうカットワークのあるお皿を作るのはかなり大変だったのではないかと思います。




古いものとしては大変良い状態だと思いますが、書き出してみますね。





フチに小さな釉薬の削げまたは窯キズ、





貫入などが見られます。

イギリスのクリームウェアに倣ってクリーム色にする為でしょうか、釉薬がほんのり黄色っぽいです。




表面に釉薬のムラ。





貫入とほんの少しのシミらしきもの。





貫入と黒い斑点。





裏面です。
分かりずらいかもしれませんが、裏にアクシデントでできたような貫入があります。
ただの貫入かもしれませんが、大したことはない程度のものです。

刻印数字の5が見られます。





裏です。
まだ脚が付いていない時代のものですので、かなり古いものではないかと思います。


次の少し小さめのプレートに行く前に。

このお皿の窯はロンウィなんです。
ロンウィ窯というと、フランスのマニュファクチュールの中でも生産を続けている珍しい窯だと思います。

ただ、現在の商品は表面にエナメル装飾のされた、このプレートとはかなりイメージの違うもの。

ロンウィ窯は1798年BOCH家の一員がフランスに窯を置いたのが始まりで、ナポレオン1世が訪れた際に、ロンウィの陶器を気に入って食器を注文したそうです。

その後、そのナポレオン1世の戦争で経営が難しくなり一時期閉鎖したようですが、戦後セットフォンテーヌ窯の陶芸家を家族に迎えるなどして、技術も改良し持ち直していったようです。

セットフォンテーヌ窯~ボッホからきた技術だからなのでしょうね、リムの感じがボッホ18世紀のクリームウェアに似ています。

このお品もナポレオン戦争前の1800年頃なのではないだろうかと思いますが、はっきりした年代は分かっておりません。
1800-1830年の間でしょうか。
ナポレオン1世の戦争前と後では、フランスマニュファクチュールの窯たちの技術はかなり変わったことでしょうから、これだけ素朴な作りは1800年の方に近いような気がします。




 #1

そして、直径26.5㎝程のプレート1枚目。




表面ツヤツヤで綺麗なのですが。。。




貫通した大き目のヒビが見られます。





ヒビのアップです。
見えますでしょうか。。。





ヒビを裏から見たところです。

おそらくオンラインショップで見たほうが分かりやすいかもしれませんので、UP後にご確認していただけたらと思います。

修理はされた方がいいと思います。





#2

そして、2枚目の方、こちらは大変良い状態です。






貫入や、フチに窯キズ。















窯キズではないかと思いますが、窯キズまたはチップのみられる部分のアップ。





小さな釉薬の削げ。






表面ツヤツヤですね。





このお皿だけにLONGWYの刻印が入っていたので、ロンウィ窯と分かったわけです。

そうでなければ、はっきりした事は分からなかったでしょう。





Longwy 2








悩みながら作られていたであろう1800年頃の陶器です。

人間味のある可愛い一面が見られます。




#2

状態がよろしくないのは小さめのお皿の#1だけになります。
お値段はもちろんお安めに設定してあります。





素敵なレースリムですね♪





2代のナポレオンを見てきたロンウィのクリームウェア。





貴重なお品です。





約200年前のお品です。






大切にしてくださる方へ♪




☆☆☆



上記のお品ものたちは間もなく、グルニエイデコのオンラインショップでお買い求めになれます。
写真数多めに載せておきますので、詳細などはUP後のオンラインショップでご確認くださいませ♪


オーナー☆イデコ