2016年7月4日月曜日

GIEN ジアン窯 白いソーシエール 19世紀初期

 美しいフォルムのお品、ソース用容器のソーシエールのご紹介です。

大きなヒビあります。
(冷やし中華あります、みたいな。。。笑)
すみません。


ジアン窯初期の貴重な器です。
ナポレオン1世時代直後の1822-1826年の間のものです。

この年代の少し前にクレイユでも同じ形のソーシエールが作られています。
クレイユの場合は、ナポレオンが親族の女性の為に注文させたもののようで、グリザイユのプリントが釉薬の下ではなく上からプリントがされている1810年代のものでした。

ジアンの方が後になると思いますが、ジアンの窯設立当初に他の窯のものを真似て作っていたの訳ではなく、クレイユかモントローの職人が技術を伝授したようです。(wikiより)


そりゃあ同じ形ですわな。笑
クレイユやモントローと同じものを作っていたものの運営が難しく、この時期の刻印はたった4年間と大変短いものです。


この面から見ると分かりませんが、



 反対から見ると大きなヒビがあるのが分かります。
ちょっと残念ですが、それでもこうしてここにいてくれる、貴重な資料ともなりえるお品です。

捨てないでくださいね。


 ヒビの部分は接着剤で着けてあるようですが、パッと見にわかるものです。



内側の底の方にもヒビがあります。





フチには擦れ感や変色


 フチに擦れや変色


 ソーサーの受け皿部分にカケ、シミも見られますね。

受け皿と本体が一体になったタイプです。



 内側のヒビのアップ。

 受け皿のシミの様子。


 裏側。


 この刻印がなければクレイユかモントローだと思ったと思います。

HALLと入っています。
ジアンのサイトの刻印ではフォントが違うように見えますが、書籍で確認したところこのロゴはジアンの刻印と出ておりました。

GIENとはなんの関係もないような刻印ですが、19世紀初めのクレイユやモントローに技術を伝授した後ジアンの窯にやってきたのがイギリス人のThomas HALL氏。
1822-1826年の4年間と言う短い間のジアンの刻印です。

1827年以降は独自ブランドらしく、ジアンならではの陶器作りが始まります。
陶器製品の生産に後れを取っていたフランスの窯もイギリス人のおかげで、成功を得ることになります。


貫入が全体に。


シミも多少見られます。


この形は、イギリスからきたのですね。
どこかキリっとしていてカッコいいです。






舟形の素敵なフォルムです♪


大きなヒビなどの風化は見られますが、





大切に保存してくださる方へ♡



☆☆☆☆☆

MERCI💜💜💜
完売いたしました♪



オーナー☆イデコ

2016年6月19日日曜日

18世紀 Pont aux Choux ポントシュー 米粒オーバル皿

18世紀ポントシュー窯の米粒シリーズのお皿のご紹介です。

少し深みのある、もしかしたらソーシエールなどの受皿だったのかもしれません。


お米のつぶつぶのようなレリーフが美しいポントシューのシリーズ。
米粒シリーズには、スーピエールをはじめ、ソーシエール、カップ&ソーサー、お皿などすべての食器が揃っていました。
全部の種類を見てみたいですが、いったいどのくらい残っているのでしょうか。

そして、いったいどんな人が使っていたのでしょうか。

想像が広がります。



18世紀のフランスの食器は、イギリスやオランダなどに比べて遅れていて、お皿の裏にまだ「脚」のようなものが付いていなく、のっぺりしています。


素地には黒い斑点が混ざっていたり、焼いたり乾かしている工程でできたムラ、も見られます。
上の写真はぶつけたりして欠けているのではなく、乾燥させる際にできたのか、それとも傷をつけてしまったのでしょうか。
そんな跡がフチに1か所見られます。






きれいになっていますね。
でも仕入れた際にはシミがあったものなんです。

漂白してから直射日光→お湯につけて→直射日光を繰り返しました。

かなりきれいになっています。


漂白に関しては、アンティーク好きの方、また業者さまによっては漂白はしない方が良い、とおっしゃる方の方が多いと思います。
漂白などの「水に漬けておく」だけで陶器が弱くなった状態のときは割れやすく、扱いには気を付けなければなりません。
また、逆にシミが移動して濃くなってしまった。
などのお話もよく聞きます。



でも、シミが動くのは良い知らせ。
シミがビクともせず動かないのはなかなかシミが取れないか、まったく取れないものが多いのですが、
シミが動くものは、貫入やカケや擦れなどから出て行ってくれる可能性が大なのです。
(ずっと漂白に漬けておくのではないですよ!漂白の後、日干し、お湯に漬ける、日干し、お湯につける、日干しです。)
でも、かなり時間のかかるものもあります。
今干しているもの2年くらいかかっています。


レリーフの盛り上がり部分に擦れや釉薬の浅めの削げが見られます。




シミの残りや素地に混ざった黒い斑点など。


貫入。



裏の様子。


素地に混入物または生地のムラ。



黒い斑点や黒い混入物が一つ。
18世紀のフランスでの陶器作りはまだまだ試行錯誤しながらの作りでしたので、いろんな顔が見られます。
きれいに作れるようになるまでに、こうして陶器を強くする成分(すみませんメタル系列の何かだったと思いますが。。。)が黒い斑点となって出ているんですね。

イギリスでは18世紀に牛の骨灰を混ぜて作られていた陶器ボーンチャイナがありますね。
イギリスの場合は強度だけの話ではないようですが。



横から見たところ。
素地にムラや表面に擦れなど。



上の写真のアップです。





横から見ても素敵♪



18世紀のものは使うにはちょっと気を遣います。
リンゴをポンと乗せただけでも緊張感が。。。笑


リンゴがお皿の中で転がってしまった際には、おぉお~っとっと。

焦ります。


貴重な18世紀のポントシューのお品。

18世紀の陶器と言うのは近くにあるだけでも存在感が伝わってきます。



米粒レリーフの陰影が美しいお品です♡


☆☆☆☆☆

ご売約済みです。
MERCI ♡♡♡


オーナー☆イデコ

2016年5月30日月曜日

LEGRAS ルグラ製 ガラス製 すみれのフラワーベース 

大変貴重価値の高いガラス製品のメゾン、ルグラのお品のご紹介です。

 ガラス工芸家のフランソワ・テオドール・ルグラ氏(1839-1916年)の工房で作られていた製品はどれも手の込んだ1点ものの作品のようです。
ひとつひとつが違う顔を持っていて、芸術作品と言っても良いほどの作品ばかりです。

この可憐なすみれの柄のエナメルも大変美しいもので、なにより保存状態が良いところが嬉しいです。
エナメルのスミレの柄は大変人気があり、ビスケットジャーや丸形のフラワーベースなど、どれも高値がついています。

 この形のフラワーベースならば少なくとも250-300ユーロはすると思います。

ガラスは割れてしまう事も多いからなのでしょうかね。
それとも生産数が少ないからか。
更に作品としての価値が高まるわけですね。

ルグラのカタログから。
すみれシリーズのページです。


ご紹介しているフラワーベースは、このページには同じ形がありませんがラマルティヌという名の形になります。

 柄をアップでご覧ください。
手作りらしくダイナミックなガラスのフォルムに、エナメル加工で可憐なすみれが表現されています。
ぷっくりと盛り上がったエナメルがなんともかわいいのです。


きっと焼くたびに色も違う出来になっていたのではないでしょうか。


 こんな巨匠の作品をデジカメで撮って申し訳ない気分ですが、、、苦笑。
ぷっくりした盛り上がりが分かりますでしょうか。





 擦れたり、削げたりしている部分もほとんどなく、色もきれいに残っています。


内側の様子。
きれいです。


 底の擦れ。


ゴールド色ですみれの周りに野に生える植物が彩色がされています。


 エナメル部分のムラが少し見られます。

葉っぱもグリーンの濃淡、しかも黄緑と緑色と2色は使っていますね。
そして赤みを帯びた先端がまた素敵です♪









 口径部分にもゴールド色のぼかしが施されています。


 キズもあまりなく、ツヤツヤです。


 内側からみたエナメルの様子。


 本当にイデコの撮影技術では申し訳ないほどの素敵なお品です。


 雰囲気が少しでも伝わればいいのですが、なるべく多めに写真を載せておきます♪






高さが35㎝ありますので、お花を活けるとしたら菫という訳には行きませんが、長めの茎のお花を是非活けて飾ってみてください♪

このままでも素敵なインテリアになります♡



☆☆☆☆☆



ご売約済みです。
ありがとうございました♡


オーナー☆イデコ