2016年11月29日火曜日

ナポレオン3世 ダゲレオタイプ 写真用の額

フランス語ではダゲレオティップと発音しますが、ダゲレオタイプの方が一般的ですので、そう呼ばせていただきます。

劇場のデコレーター(美術担当)だったダゲールさんが開発して、1839年世界で初めて実用的写真の特許を得た写真の事をダゲレオタイプと言います。

ダゲレオタイプの写真はネガではなくポジティブで撮っていたそうで、当時は1枚写真を取るのにかなり長い時間がかかっていたのだそうです。

そのためポートレートなどは首を固定させる用のポールが用意されていたのだそうです。↓


こちらがダゲレオタイプ開発者のダゲール氏。
ダゲール氏と一緒に開発をしてきたニエプス氏はダゲールよりも先に試験的写真を撮っていました。
ですがダゲールが特許を申請し、ニエプス氏の方が先に亡くなっているためニエプス氏の名前はほとんど聞くことがありません。



このプロフィール写真は、ナポレオン3世です。

 当時の写真と言えば、今のように誰もが気軽に取れるものではなく貴族や政治家、有名人やお金持ちの家庭の人々だけのものでした。
撮られた写真は大切に、豪華な額やアルバムに入れられ飾られていたのです。


お待たせいたしました。


そこで、今回ご紹介するお品もののご紹介です。

やっとかい!
前置きが長かったですね。(*'▽')


サイズは大体23.5X21.5cm程になります。



時代は調度ナポレオン3世時代で、様式もナポレオン3世の好きだった黒が基調の渋くかっこいい作りです。



木製の枠に化粧漆喰の装飾が施され、美しレリーフが見られます。



 少し露出を上げて実際のお色を見やすくしますが、よ~く見ると濃い茶色なんですね。
この微妙な色がとても風合いがあって綺麗なお色です。



ダゲレオタイプの写真が入っていた額。
中身はありません。



中身のあるものの方がよく見かけると思います。

思い入れのある写真の入っているものが実はオーナーは苦手で、いつも額だけを探していました。
でもなかなか額だけって、ないんですよね。

今回はやっと見つけた額だけの、しかも状態の良い額です。

裏のマスキングテープを見ると、初めに入っていたダゲレオ写真は取り出されて別の写真でも飾られていたのでしょうね。
その写真も取り出され、額だけが売りに出ていました。



19世紀のポストカードやカニヴェなどをきれいに額装しても素敵ですし




リトグラフなどのアンティークの印刷物を入れても素敵です。



美しいカリグラフィの手書き文書などもよさそうですね♪



後ろにはかろうじて手作りフックが残っていますので、それを使いながら壁に掛けたり、ディスプレイコーナーに置いたり。


ご家族のお写真などをアンティーク風に加工したものを飾っても面白いかな?



美しいレリーフですね♡



ご売約済みです♪
MERCI♡♡♡


オーナー☆イデコ

PS:ちなみに先日行ったパリで泊まったホテルがrue Daguerreでした。
ダゲール氏の名前が付いた通りです。
パリに住んでいるころには気が付きませんでしたが今回新しい発見でした。
マルシェとかも出ていたりちょっとしたおいしいビストロもあるので、観光地に飽きてきた方にはご近所感覚に浸れてお勧めです。