2021年1月12日火曜日

18世紀お花の絵付け シュクリエ とクーペル

美しい絵付けの18世紀ファイアンス、おそらくニーデルヴィレーの窯のものになると思います。

別々に仕入れていますが、シュクリエと小さなオーヴァル皿のご紹介です。

 



お皿とシュクリエは別々での販売となります。



18世紀のシュクリエのフォルム。

(右のポントシューは売り物ではありません。ごめんなさいm(__)m )



この形がシュクリエとして定番だったのでしょうね。

18世紀の他の窯もこのフォルムのシュクリエ見たことがあります。




多色使いの絵付けは今でも素敵だなと思いますが、当時は特にこんなに綺麗な色が出せるなんてビックリでしたでしょうね。




蓋にはスプーン用の穴もあいています。



裏側も違う柄で、丁寧な絵付けです。






内側綺麗です。



ただ、蓋にこのように貫通したヒビが見られます。



それにしても本当に美しい。

ツヤツヤ輝きもあるし。



洋梨でしょうか、蓋の持ちては?
葉っぱもレリーフになっています。




本体の両サイドの持ち手の先端にチップがありますね。

↑ 2ヶ所先端がカケているのと、

↓ 1ヶ所(右の方)がカケています。
ちょっと枝みたいにはみ出している部分がありますね、この部分がカケているのでしょう。



欠けた断面と彩色の色合いが近いので、あまり目立たないと個人的には思います。

上の方の写真で気が付きませんでしたでしょ?笑



他の詳細はオンラインショップで御覧くださいませm(__)m。




小さくてフチがちょとせり上がっているお皿のこと、フランスではよくクーペルって呼んでいます。

シュクリエのソーサーだったか、ラヴィエの代わりに使われていたのでしょうか。

シュクリエと絵付けが近い感じはしますが、別々のところから来ていて、セットではありません。

ですので、別々に販売します♪



薔薇がグラデーションになっていて、美しいですね。



ぽってり厚めに塗られた絵付けがとても可愛いです。



紫の発色も当時は難しかったのではないでしょうか。



グリーンも単色ではなく多色使われています。




ちょっと釉薬にムラのある部分にはちっちゃな葉っぱを描いてカバー。笑



サイドのフチのチップもしくは窯キズにも、葉っぱを描いてますね。

これ18世紀のマルセイユ陶器によく見られます。

でも、こちらは多分フランス東部のやはりニーデルヴィレーあたりの窯になると思います。



ちょっとした歪みもまた個性として、

楽しんでくださる方へ。


繊細ですよね、絵付けが💓




こんな感じに使われていたのかなぁ?

似たように見える絵付けでも、絵付師は違うと思います。

年代の差によるものか、窯の違いによるものか、いずれにしても別々にもらっていただけたらいいかな、と思います。😊


☆☆☆


以上のお品物たちはまもなくグルニエイデコのオンラインショップにお目見えします💓

どうぞお楽しみに♪


ギャルリーイデコ
オーナー☆イデコ😊


2021年1月11日月曜日

ファイアンスフィーヌ ブルーフェザー 絵付けプレート

 シャンティイ窯のプレートだと聞いています。

白い素地はパリ近郊で採掘されていたテールドピープ(パイプ用の土)ですので、確かにシャンティイ窯なのかも知れません。



でもこの手の絵付けが他の多くの窯にも見られたため、ちょっと断言しにくくて、ファイアンスフィーヌにしてあります。笑



レリーフも素敵ですよね♪
米粒レリーフとメダイヨンのレリーフ、
そして綺麗なブルーで描かれたフェザー(羽根じゃなくて葉っぱかも知れませんが!)。
お花も見えますね。


チップが見られます。




このタイプのプレートのシャンティイ窯は見たこと無いんですよね。
シャンティイ窯なのかな。。。




それにしても素敵ですね♪

シミも良い具合に。



もちろん実用には向きません❣❣❣

m(__)m



フチにキズなど。



そして表面の釉薬が擦れてカサカサしております。



中央だけはマットな状態に。


それから、裏がですね。

やっぱり謎。

のっぺりした裏でもなく、なんだか抑揚がついてますね。

でもくっきりとした脚があるわけでも無い。

不思議です。

悩みます。





見れば見るほど魅力的な不思議なプレートです。



次回の更新では他のファイアンスフィーヌのプレートもご用意しております♪


☆☆☆


以上のお品ものはまもなくグルニエイデコのオンラインショップでお目にかかれます♪

どうぞお楽しみに❣


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オーナー☆イデコ


カストレからアプトへ 南仏陶器

 南仏のアプト窯はプロヴァンスの土から取れる顔料の色の優しい黄釉が有名です。

アプトの前身はカストレ窯で、同じリュベロン地方に位置した場所にありました。

ルイ14世の金属禁止発令後、陶器製食器やフォンテーヌ(現代の水道の代わり)などを製造し始めたのがカストレという土地になります。



その後、より便利なアプトへと窯は移り、アプトではいくつかの家族によって窯が存在したようです。



この優しい黄釉はカストレ窯のもの。

おそらくオーブン用の料理に使われていたのではないでしょうか。

表面にナイフキズやスレが多く見られます。

18、19世紀のナイフの刃がよく切れる鋼であった為、ファイアンス製の食器にはキズが深く入っています。

20世紀になると錆びないステンレス製の刃になり、便利ですが以前より切れ味の悪いナイフになりました。

その御蔭でこのような深い傷はもう見られません。



優しい黄釉が南仏の蚤の市でカストレ窯のものと聞いて、納得。

アプト窯にも同じ顔料の色のプレートを見かけます。



キズがあり、釉薬が削げていたり薄れていたりしますので、実用には向かないかも知れません。
特に液体には使用しないでください。
でも乾き物を乗せたり、インテリアの飾りに、木製の大きなテーブルにポツンとあるだけでとっても雰囲気が出ます。

フランスだったら使うこと間違いなしなんでしょうけど💦
日本の衛生基準法には合っていないのではないでしょうか。

まあ、なかなか出会えない素敵なオーヴァルプレートですので、気に入ってくださる方がいらっしゃったらいいなぁと思っております。



そして、アプト19世紀のバルボティーヌ皿2枚。

1枚づつでの販売です。

以前にこちらをご紹介させていただきました。↓


今回はこちら↓


葡萄の葉のフォルムの素敵なバルボティーヌです。

黄釉もそうですが、この緑釉もとってもアプトらしい。

葉っぱのギザギザが尖って、美しいプレートです。


アプトのボネ家の窯です。




脚がついてリムがせり上がっているのでちょっとしたコンポティエにも。



こんな風に。






次回は南仏陶器特集です♪♪♪

どうぞお楽しみに💓


☆☆☆

以上のお品ものたちはまもなくグルに英でこのオンラインショップでお目にかかれます。

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お楽しみに💓


オーナー☆イデコ