2017年3月7日火曜日

Nans sous St Anne ナンスサンタンヌ窯 19世紀初期 葉っぱモチーフの 白いレリーフ皿

大変美しく珍しいバルボティーヌ皿のご紹介です。

駆け込みで、明日のUPに間に合いました。。。!
間に合いましたと言いながらもまだ書いているわけですが。。。(^^;



ギャルリーイデコの方は、優雅に。。。

なんて考えていたのに、グルニエイデコと連動させてから余計に仕事が増えてしまい、結局バタバタです。

しかも連動させないとなかなか更新しない怠け者のイデコ。(^-^;


 こんな美しい白いレリーフ皿は、どうしてもバルボティーヌ特集に間に合わせたかったのです。

と、前置き長いですね。
そんな事どうでも良いから本題に入ってくださいというお声が聞こえますよ~。笑



もう窯のお話から入りますね。

この窯は私も全然知らなかったのですが、たまたまクレイユエモントローのいちごレリーフの白いお皿に似ていたこのお皿を見つけて知ることになります。



そっくりですよね?
ほぼ同じです。


 裏の刻印を見なければわからないかもと思うほどにそっくり。

上の写真はクレイユエモントローのいちごレリーフ皿です。

下のがナンスサンタンヌ窯のいちごレリーフ皿。



ふむ。

このジョルジュサンドのいちごレリーフ皿は19世紀後半に作られたものになると思います。

しっかりしたつくりです。

今回ご紹介する葉っぱのマジョリカ風のレリーフ皿は、19世紀初期のものになるのではないでしょうか。
19世紀初期と終わりではかなり作りが違います。

ナンスサンタンヌ窯はスイスの国境に近いフランシュコンテ地方にありました。
始まりはMigetteという村の修道院で修道士たちが陶器づくりをして売っていたことが始まりのようです。
フランス革命の1792年までそれは続き、革命と同時にキリスト教は贅沢とされ宗教弾圧にあった後、窯は国のものとなり修道院はそのまま陶器の窯として活動していったようです。
国が買い取ったのだったらマニュファクチュールとしての活動だったのでしょうね。

19世紀に入る前にMigetteからNans sous St Anneという村に窯は移ります。
1825年にスイスから来た職人によって、生産がされていたようです。
当時はクレイユエモントローでもそうですが、イギリスから来た職人が技術を伝授するなどして、イギリス陶器の流行った時代と言えばいいのか、フランスでもイギリス風の食器作りがされていたんですね。
技術のないフランスとしては、お手本がイギリスの陶器だったようです。



この葉っぱのレリーフのデザインはウェッジウッドなどのイギリスの窯から得たものではないかと思います。
年代は19世紀初期になるのではないかと思いますが、はっきりしたことは分かっていません。

19世紀後半のいちごレリーフ皿と比べると断然軽い作りで、白い釉薬も刻印もどこか18世紀のムスティエ風ですね。



古いものですので、釉薬の剥がれやキズなどは見られます。

そうそう、6枚あるんですよ♪
そのうちの2枚にヒビが見られます。
他のものは釉薬の削げやキズくらいで、かなり保存状態が良いと思います。



艶があります。


 釉薬の削げなど



製造時にできた穴、キズ、ムラなどは普通に見られます。






 ツヤツヤです♪

そしてなんとも不思議な軽い素材。。。
持ってみてビックリしました。笑




美しい白い釉薬と美しいレリーフ💕



この美しい軽い白いレリーフ皿を持ってみたくはありませんか?


どういう文句なんですかね。
ちょっと変でした。

とにかく美しく珍しいお品です💕
二度と出てこないかもしれません!!!


完売いたしました♪
MERCI♡


オーナー☆イデコ