南仏のアプト~ルシヨンという地域にはオークルと呼ばれる顔料のとれる場所がありました。
今では人工の顔料がでていますので、わざわざ山を掘ってまで顔料を採掘することはなくなってしまいましたが。
今回は素敵なオーバル型のお皿とスーピエールのご紹介です。
集合写真が使いまわしですみません。
右側の白いお皿はアプト窯とは関係ありませんので忘れてくださいまし。。。m(__)m
素敵なスーピエール。
蓋の持ち手と本体の取っ手のレリーフが美しいお品です。
南仏の窯としては、作りが繊細で丁寧なつくりです💛
ご覧の通り、蓋の持ち手に修理跡があり、一度取れてしまったようです。
ですがしっかり接着してあり、強く押してもびくともしませんでした。
詳細はグルニエイデコのオンラインショップでご覧いただければと思いますが、内側もキズなどはあれどなかなか良い状態で。
裏の刻印の判別が難しいのですが、
最後のARDだけどうにか分かります。
ただ、アプトの窯にはARDで終わる窯または経営者または職人の名前がいくつかあって、結局判別がつかないままです。
でもおそらく19世紀中ごろのお品になると思います。
このように美しいアプトのスーピエールにはなかなか出会えないと思います。
暖かい黄釉の素敵なスーピエールです♪
そして、これはまた美しい!
洗練された花形のリムで、黄釉のお色も美しい💛
しかも4枚一緒に手に入るとは、とっても珍しいこと!
とは言え古いものですから、何かとあるものが3枚。
美品と言えるのは1枚だけになります。
①にはヒビ
②には大き目のカケがフチに
③にはヒビ
④が美品です。
釉薬のムラや素地にムラは見られますが、大変良い状態になります♪
①と②がやや小さめ、③と④がやや大きめになります。
”R”の刻印があり、19世紀中ごろのReybaud氏の時代になると思います。
それと、シンプルなオーバル皿が3枚♪
①大
素地や釉薬のムラとフチの小さなキズ以外はツヤツヤの大変良い状態です♪
②は中くらいの大きさです。
表面に深めのカトラリーのキズが見られます。
②刻印はMARTIN APTと入っており、やはり19世紀中ごろではないかと思います。
分岐した窯がいくつかあり、同じような商品を作っていたのでしょうか、それとも職人が変わればそれぞれに刻印も変えていたのでしょうか?
ね?
③は3つの中では一番小さいものです。
やはり深めのナイフのキズだと思いますが、多めに見られます。
そして裏は3Rの刻印。
19世紀中ごろのReybaud氏の時代になると思います。
といってもアプト窯ではなくカストレ窯のものになります。
ちょっとオークル寄りのお色ですね。
ルイ14世の金属使用禁止令が出た際に、プロヴァンスで陶器製の食器作りが始まったのがカストレの窯になります。
その後子孫たちがアプトで窯を開きカストレの窯は19世紀中ごろには一度閉鎖してしまいます。
裏が真ん丸でつるっとしたこのお皿は18世紀終わり〜19世紀初め頃のものではないでしょうか。
年代の事を考えれば、ヒビはあるものの比較的保存状態の良いものだと言えるでしょう。
プロヴァンスで採掘されたオークルの顔料の色が生かされた素敵なお品です♪
白い食器とも合いますね。
一気にプロヴァンスらしい明るい食卓になります♪
残りはアプト窯のスーピエールのみとなりました。
http://ideco.ocnk.net/product/4250
オーナー☆イデコ