少し深みのある、もしかしたらソーシエールなどの受皿だったのかもしれません。
お米のつぶつぶのようなレリーフが美しいポントシューのシリーズ。
米粒シリーズには、スーピエールをはじめ、ソーシエール、カップ&ソーサー、お皿などすべての食器が揃っていました。
全部の種類を見てみたいですが、いったいどのくらい残っているのでしょうか。
そして、いったいどんな人が使っていたのでしょうか。
想像が広がります。
18世紀のフランスの食器は、イギリスやオランダなどに比べて遅れていて、お皿の裏にまだ「脚」のようなものが付いていなく、のっぺりしています。
素地には黒い斑点が混ざっていたり、焼いたり乾かしている工程でできたムラ、も見られます。
上の写真はぶつけたりして欠けているのではなく、乾燥させる際にできたのか、それとも傷をつけてしまったのでしょうか。
そんな跡がフチに1か所見られます。
きれいになっていますね。
でも仕入れた際にはシミがあったものなんです。
漂白してから直射日光→お湯につけて→直射日光を繰り返しました。
かなりきれいになっています。
漂白に関しては、アンティーク好きの方、また業者さまによっては漂白はしない方が良い、とおっしゃる方の方が多いと思います。
漂白などの「水に漬けておく」だけで陶器が弱くなった状態のときは割れやすく、扱いには気を付けなければなりません。
また、逆にシミが移動して濃くなってしまった。
などのお話もよく聞きます。
でも、シミが動くのは良い知らせ。
シミがビクともせず動かないのはなかなかシミが取れないか、まったく取れないものが多いのですが、
シミが動くものは、貫入やカケや擦れなどから出て行ってくれる可能性が大なのです。
(ずっと漂白に漬けておくのではないですよ!漂白の後、日干し、お湯に漬ける、日干し、お湯につける、日干しです。)
でも、かなり時間のかかるものもあります。
今干しているもの2年くらいかかっています。
レリーフの盛り上がり部分に擦れや釉薬の浅めの削げが見られます。
シミの残りや素地に混ざった黒い斑点など。
貫入。
裏の様子。
素地に混入物または生地のムラ。
黒い斑点や黒い混入物が一つ。
18世紀のフランスでの陶器作りはまだまだ試行錯誤しながらの作りでしたので、いろんな顔が見られます。
きれいに作れるようになるまでに、こうして陶器を強くする成分(すみませんメタル系列の何かだったと思いますが。。。)が黒い斑点となって出ているんですね。
イギリスでは18世紀に牛の骨灰を混ぜて作られていた陶器ボーンチャイナがありますね。
イギリスの場合は強度だけの話ではないようですが。
横から見たところ。
素地にムラや表面に擦れなど。
上の写真のアップです。
横から見ても素敵♪
18世紀のものは使うにはちょっと気を遣います。
リンゴをポンと乗せただけでも緊張感が。。。笑
リンゴがお皿の中で転がってしまった際には、おぉお~っとっと。
焦ります。
貴重な18世紀のポントシューのお品。
18世紀の陶器と言うのは近くにあるだけでも存在感が伝わってきます。
米粒レリーフの陰影が美しいお品です♡
☆☆☆☆☆
ご売約済みです。
MERCI ♡♡♡
MERCI ♡♡♡
オーナー☆イデコ