2021年4月23日金曜日

マルセイユ陶器 ??? Veuve Perrin ヴーヴ・ペラン窯のフェイク

 フェイクっていうと聞こえが悪いのですが、素敵なものだから真似してみた感じでしょうか。

オマージュ的な?

マルセイユのヴーヴペラン窯は18世紀王族のための窯でしたが、ヴェーヴペランは特に美しいお花の絵付けでフランスでは知られています。(日本ではあまり知られていないと思います。)

裏にVPのサインが入っているものもあります。

ただ、VPと入っていたら全部マルセイユのヴーヴ・ペラン窯かと言ったら、ところがどっこい、沢山のフェイクが存在します。

VPのサインがあっても偽物も多いのでご注意を🙏

似せて書いていますから、間違えると思います。


多くは19世紀に真似して作られたもの、もしくは20世紀のレプリカなど。

私が見れば大抵は分かりますので、お気軽にご連絡ください。

変なところでご購入されませんように。


さて、

こちらはマルセイユ窯じゃないと分かっていたが、いろいろ面白いので買ってみたお皿です。


この形、どこかで。。。?
そうそう、GIENのロカイユシリーズですよ。
今でも現行品で販売されているロカイユシリーズ。

羽根のようなレリーフとリムのカットが素敵なお皿です。


 Veuve Perrin
ペラン未亡人という意味です。


コピーというと本当聞こえが悪いですが、特許権のないものは(当時は特許申請しない事が多かった)、100年以上経ったものはコピーしても違反にならないようです。

絵付けも素敵だからコピーしたくなりますよね。

19世紀の終わり以降、こんなに素敵な絵付けのマルセイユ陶器が手に入らないなら作ればいい、的な、好きだからこそ制作されたオマージュなんだと思います。


特にヴーヴペランシリーズとか記入することもなく、サインを使っているという。。。💦ところや、本当の窯の名前が入っていないことも多くて更に混乱させます。

だからマルセイユ窯と勘違いするフランス人も多いです。

でもこのお皿、絵付けは美しいと思います。



お色も素敵。









羽根のような可愛いレリーフの上に色付けされています。



このレリーフはフランス東部のものだとガイド本でよく分かります。



ガイド本から。
こちらは↑18世紀のリュネビル窯のもの。
ジアンがリュネビルのフォルムを真似した事が分かります。

ジアンはポントシューシリーズも1960〜1970年頃に販売するなど、18世紀のレプリカを生産するのが得意なようですね。

18世紀のものは日常使いできませんが、GIENのおかげで18世紀のレプリカを日常使いできる、と考えたら良いでしょうか。


こちらは博物館のコレクションの18世紀のリュネビル窯のものです。
ポントシューではないんですね
鑑定士に見てもらわず、オークションハウスが勝手に判断していることはフランスでは結構あります。
だからでしょうか、ポントシューだと思われている方が大半なのは。

フランスのネットオークションは更にひどいです。
アイボリー色でレリーフがあればなんでもポントシューって言っている方結構います。
でもその多くはポントシューではありません🙏



このお皿に戻りますが、表面にシワが寄っています。

貫入じゃないんです。





不思議でしょう、この表面!
おそらくジアンのお皿の上に改めて釉薬と絵付けが施されて、表面がこのようになったのではないではないでしょうか。




それにしても絵付けは美しい。



面白い資料です。
資料用として仕入れたのと、この表面が気になり販売予定はありませんが、もし欲しい方いらっしゃったらご連絡ください。




そして、こちらもフェイクのヴーヴペラン。

18世紀のマルセイユの窯にこのようなリムのお皿は存在しません。


これこそオマージュでしょうね。

大変美しい絵付け(プリントに彩色されているかもしれません)で、ヴーヴ・ペランの絵付けを基にしています。

これだけ美しいとフェイクなんて言うの失礼ですね。
とっても素敵なシリーズです。



裏にVPのサイン。



よく見ると、書かれたサインではなく、プリントされています😂
ヴーヴ・ペランシリーズとかの説明もなく、新品として販売されていたことでしょうから当時に騙されたる人はいないでしょうけれどね。
なにか狙ったところがあるのは見え隠れしています。



そして、HBCMの刻印の入っているものがあります。
全てに入っていないところがまた狙っているのかな、的な。

20世紀初めになるのではないでしょうか。
クレイユエモントローがショワジールロワに買い取られた後のものです。

パリの高級食器を取り扱うデパート用に作られた限定品の商品だと思います。
そのお店の名前も入っており、このお店の特別注文だったことが判ります。
ですので、このショワジー・クレイユモントローのヴーヴ・ペランの絵付けシリーズのセットも今後見つかるかどうか?なくらい珍しいと思います。

機会を見て、アップしたいと思っています。
いつになるか判りませんが、とっても素敵な絵付けですのでどうぞお楽しみに♪

20世紀前半と言えば、トランスファープリントの食器が多く、このように手描きの絵付け皿はあまりなかったと思います。
しかも18世紀の美しいお花お絵付けを基にした、大変高級感のあるお品ものです。

今回はこのコンポティエしかお見せしていませんが、お皿やサラディエなどもあります。
本当に絵付けが美しく素晴らしいセットです。
(もちろん販売するとしたらセットではなく別々に販売したいと思います)


18世紀マルセイユのヴーヴペラン窯の絵付けは憧れだったのでしょうね。


ちなみに、



マルセイユのガイド本から。
こちらが本当のヴーヴペランの絵付け皿です。↑

HBCMの方が可愛い、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
そして20世紀の食器ですから、使うにはHBCMのほうが向いていますね。

ヴーヴペランのお皿は、最低でも1枚200ユーロ、高いものは1500ユーロします。
400-700ユーロのものも多く、私にはなかなか手が出ません。💦

今まで何回かマルセイユ窯のお皿は販売しましたが、またいつかラッキーに仕入れることができたら良いなぁと思っています。

https://antiquegalerieideco.blogspot.com/2020/02/faience-de-marseille-18-2.html

もう日本へ旅立っておりますが、このように美しいお皿も自分で持っていたらよかったかなぁなんて思ったりしています。😂😂😂

いえ、もらっていただいて嬉しいです💝

VPのサインが裏に入っているのは、この2つだけではありません、他にもいくつかの窯が使用しています。

面白いですね♪

HBCMのヴーヴ・ペランシリーズは本当に美しいです。





Ces deux assiettes sont Veuve Perrin ???

Mais non.

C'est une évidence pour les amateurs de faience de marseillaise.

La première assiette est sur-emaillee a l'assiette de la série Rocaille de GIEN, d'ailleurs Rocaille est  toujours en vente par GIEN aujourd'hui.

La série Rocaille est déjà une imitation de la faïence de Reneville du XVIIIe siècle.

C'est curieux ... et surpiqué le décor Veuve Perrin.


Le dernier presentoir ou compotier, décorée de Veuve Perrin, par la faïence de HBCM.

Je trouve que c'est une très belle décoration.

Le VP au dos de l'écran est imprimé. C'est curieux.

Cette série a été spécialement réalisée pour le grand magasin "Auvase Etrusque" à Paris à cette époque.

Tres jolie serie de XX eme siecle.