2020年6月30日火曜日

18世紀 MARSEILLE マルセイユ ロベール窯 小花のプレート ヒビあり

南仏陶器で、しかも18世紀のものだと渋いお品が多いと思いがちですが、マルセイユの窯にはこんな可愛い絵付けをするアトリエがありました。



マルセイユの窯、ガスパール・ロベールの作品です。


大きめのヒビと1箇所にチップが見られます。

ですが、マルセイユ陶器は常にコレクショナーの方が高いお値段で購入していて一向に値段が下がりません。

南仏にもコレクショナーの方が多く、私のところまで回ってきません。😢





ですので、このお値段でもお安くご提供できていると言えると思います。

詳細はUP後のグルニエイデコのオンラインショップでご覧くださいませ。





マルセイユ陶器のガイド本にも同じシリーズが載っています







細かな柄は、ポーセリンからの影響でしょうか。


繊細で、一つ一つ小さなお花が描かれています。


リムの柄もまた現代になにか通じるもののある、可愛い柄になっています。






写真で見ただけではパッと見ヒビの部分が分かりません。


でも大きめの貫通したヒビが1ヶ所あります。

後ほどお見せいたします。






そして、カケが1ヶ所。

気になる方は金継ぎでお直し、もしくはプロの方に修理をお願いされてください。





多色使いの可愛い柄ですね。

全部手描きです!



それぞれに違うお花、可愛いのでご覧ください♪



























そして、



 カケのアップです。






カケ部分を横から見たところ。






そして、ヒビの部分。

私の写真の撮り方が悪いこともありますが、大変分かりにくいヒビです。






ヒビを裏から見たところ。


これでお分かりになりますでしょうか???


ちょっと釉薬が削げている部分のライン上にヒビがあるのですが。。。






 ぬらしてもちょっと分かりにくいですが、とにかく貫通したヒビが1ヶ所あります。

ヒビの部分は補強されたほうがよろしいと思います。


いずれにしても実用には向きませんが、飾る目的であれば、裏から陶器用の瞬間ジェルで補強すると良いでしょう。





アップです。
ヒビがフチから始まっています。





裏側。


南仏陶器らしくムスティエ同様、ぽってり真っ白な釉薬が乗っています。




釉薬を乾かす際にできる窯キズ。




窯キズ






窯キズと、グリーンの色が混ざったように見えていますが、これサインのようなんですよ。

サインと言うか印?

これで見分ける専門家の方もいらっしゃいます。


とっても分かりにくい点です。笑






サイドから。





全体的に艶がよく、釉薬のムラもないので、ヒビとかけさえなければ本当に美品といえたことでしょう。

ただ美品だと、フランスのアンティークショップでのお値段は5万円くらい〜10万円の間になってしまいます。


難ありだからこそ、私のところに来てくれ、そんな高額にならずご紹介ができるのです。

この機会をお見逃しなく❣







ずーーーっと、眺めていたくなる小花の絵付け。







本当に18世紀の南仏陶器かと思うほどに可愛く、美しいです。


サイドのにも仕上げのラインが描かれています。





白釉薬も素敵です。








このセンスは、なかなか!

どんな方が使っていたのでしょうか。。。

素敵なマルセイユ陶器でした♪




☆☆☆


以上のお品ものは間もなくグルニエイデコのオンラインショップでお目にかかれます。
詳細はUP後のオンラインショップでご覧くださいませ。(*^^*)



Galerie iDeco
オーナー☆イデコ

2020年6月29日月曜日

18世紀 VARAGES ヴァラージュ お花と鱗の絵付け皿 アグラフ跡あり

南仏プロヴァンス。

ムスティエからほど近い村ヴァラージュの窯のお花の絵付けプレートのご紹介です。

大変珍しい柄で、リムに鱗のような柄が施されています。

アグラフという当時の技法でのお直し跡が見られます。

ですが、フランスの王族や貴族を中心陶器作りが始まったばかりの時代のお品ですから、大変貴重なものになります。
実用できませんが大切にしてくださる方へ。



中央に薔薇と小花の絵付け。

その周りに流れるようなラインの小花たち、リムにはこれが大変珍しい技法の鱗のような柄の施し。

そして最後にリムの端に美しいグリーンでライン付けがされた素敵なお品です。


4面ご覧ください。

ここで修理跡のある部分がわかるかと思います。
また後ほどご説明します。


当時人気だったお色。
というか当時は人工の顔料がまだありませんから、自然な材料から取れる顔料なのです。

このフクシア色もグリーンも自然の中から採取されたお色です。



グリーンの不規則なドットも可愛いですね。
これにも意味があります。




鱗柄に少しスレが見られます。



中央の柄のアップ。


薔薇のお花に少しスレ。

でも状態は修理跡を除けば、とっても良い状態です。

このササッと絵付けした様子が気持ちいいですね。



そして、アップでドットの様子、ご覧ください。

ドットではないんですが、グリーンの点々はちっちゃな絵付けになっているんです。




なぜ不規則かというと。
釉薬のムラで窪んでいたり玉になっている部分をカバーしているんです♪


面白いですね。
釉薬のムラ、当時でも気になっていたってことですね。





浅めのカトラリーのキズも少しだけ見られます。





中央のお花の周りには、流れるようなラインのお花たち。



それぞれに美しい装飾となっています。









中央の絵付けとっても可愛いです。

グリーンのドットも、あったほうが可愛いと思います。






リムの仕上げはグリーンのライン。
これがまた飴のように透けたグリーン色で美しいお色です。




鱗模様も何故かマッチして♪




横から見たところ。




反対側を横から見たところ。

初めからヒビの部分が見えていたと思いますが、これでよく分かると思います。



裏にアグラフという処理がしてあり、当時の割れた陶器の修理方法なのですが、ホチキスみたいなので留めてあります。

ホチキスみたいなもので留めたら逆に割れそうですが、どうやって留めていたのでしょうか。

しかも表には現れていなくて、結構きれいに止まっています。
グラつきはまったくなく、このまま普通に洗いましたが丈夫な状態です♪



アグラフのアップ。



アグラフでお直しされた場所の表側です。
こんなにきれいに修理できるなんて、すごい技術だったのですね。

私が陶器用接着剤で付けようと思っても、ベタベタになってこんなにきれいに直せません笑




そして、窯キズ。




窯キズ。





裏の釉薬のムラ。

それと顔料が混入したかのような色が点々としています。



アグラフのアップです。





ぽってり真っ白な釉薬に、可愛いお花の絵付け。

美しい柄で素敵です。




お直し跡はありますが、それ以外は本当に艶も良いですし、オススメです。




☆☆☆


以上のお品ものは間もなくグルニエイデコのオンラインショップでお目にかかれます。
詳細はUPしていきます後にお確かめください。


Galerie iDeco
オーナー☆イデコ

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