2枚づつご紹介させていただく事が多いのはなぜでしょう。
もちろん仕入れがなぜか2枚づつだったりはしますが。
南仏サレルヌ窯のオクトゴナル皿が2枚と、
ムスティエの小さなオーバル皿、でもラヴィエにしては大きめのお皿2枚ご用意しております。
まずはムスティエの方から。
こんなに小さいムスティエのオーバル皿はとっても珍しくて、とっても可愛いんですよ。
やはりアペリティフやオードヴル用のラヴィエとして使われていたのでしょうか。
#1
#1
#1
フチにチップ、削げなどが見られます。
#1
#1
#1
カトラリーのキズなどはほとんど見られず、大変良い状態です。
釉薬のムラが見られます。
#1
釉薬のムラ。
#1
貫入が入っています。
#1
裏。
サインや刻印はありません。
おそらく刻印の無い時代の18世紀のものではないかと思います。
またそのように聞いております。
フォルムも銀食器やピューター食器時代の名残の形をしており、大変古いものなのだろうなという印象です。
#1
フチに削げ。
#1
フチに擦れや削げ。
#2
#2
削げ、また釉薬のムラなど。
そこが魅力なんですよね。
#2
#2
#2
フチに削げ。
#2
フチに削げ。
#2
チップ。
#2
こちらも表面が綺麗です。
#2
釉薬のムラが少し。
#2
裏。
#2
すみません、手前ボケていますけど、フチに少し削げがあります。
#2
反対側。
#2
そして、サレルヌ窯のオクトゴナルです♪
南仏サレルヌ窯は、ムスティエより南下した小さな地域の名前です。
ムスティエ陶器の製法で作っていたことでしょうから、ムスティエと言われてもはっきりした違いはありません。
18世紀後半にサレルヌの農家の人々が始めた窯なのだそう。
ヴァラージュ窯などと共に同じ時代を生きてきた窯です。
フランス革命後にはフファイアンスの生産が難しくなり、トメットという六角形のテラコッタ製タイルの生産に乗り換えています。
今でもトメット作りはサレルヌで続いているようです。
ですので、サレルヌでの陶器作りは、かなり短い期間の陶器生産になるでしょう。
大変貴重なものだと思います。
そして、サレルヌ窯のものには刻印が入っています。
ムスティエに追いつけ追い越せで、格を付けたかったのでしょうか。
ムスティエを追い越すことがあったかは知りませんが、ムスティエ、ヴァラージュ同様に素敵な陶器です。
#1
白釉が素敵なオクトゴナル。
#1
フチに釉薬の削げが見られます。
#1
#1
釉薬の削げ。
#1
釉薬の削げ
#1
表面も綺麗です。
#1
よーく見ると、少しだけ浅めのカトラリーのキズが見られます。
#1
#1
#1
#1
この刻印も18世紀のムスティエやヴァラージュを真似たものだと思います。
当時の刻印はこのような円形のものだったり、バッテンマークのサインだったりしたようです。
#1
刻印がちょっと盛り上がっていて、そんなところにも目が行きます。
おそらく18世紀のものではないかと思いますが、はっきりした事は分かっておりません。
でもフランス革命の後に衰退したのであれば、やはり18世紀のものなのだろうな、と思います。
#2
#2
#2
#2
#2
#2
表面にカトラリーのキズやスレなど。
#2
角にチップまたは削げ。
#2
#2
#2
こちらの刻印の方が薄めです。
う~ん、ス・テ・キ❣
何を乗せても絵になりそう♪
佇まいの素敵なお品たちです。
☆☆☆
オーナー☆イデコ
追記2021夏:
ちょっとショックだったのが、上記のうちの一つがメルカリで販売されていたことです。
しかもグルニエイデコで購入されたよりも数倍のお値段でした。💦
うちで購入したランベルヴィレーのお皿など他の商品もありました。💦
業者様は別に問題ありません、転売も構いませんが、素人の方のこういう転売の仕方はちょっとやめてほしいなと正直思います。
もちろん場所がなくなったり、気に入らなくなることもあるでしょう、そんな時はご購入した金額と同じくらいの金額で販売してあげてください🙏
メルカリで数倍のお値段で購入された方が可哀想です。
また、日本では古物商許可が必要ですよね。
お取りいただいて、売上の申告をしている場合には私も何も言いません。
そしてこのような方にはうちのご利用はお控えいただきたいと思います。
本当に欲しくてうちでご購入されたいお客様がいらっしゃるのに、申し訳ありませんので!!!
よろしくおねがいしますね!!!